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ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2010」第9ステージは5月28日(金)、川崎市多摩区の「生田浴場」。世田谷通りと府中街道が交わる多摩署前交差点の近く、多摩消防署の裏にある銭湯だ。

生田浴場(川崎市多摩区)


現地に行ってみると、煙突は目立つのだが入口は裏路地にあるうえ、ちょっと引っ込んでいるのでわかりにくい。実際わたしは一度通り過ぎてしまった。

建物は木造の2階建て。2階部分はオーナーの住居なのだろう、普通の住宅に見える。入口には牛乳石鹸の暖簾が掛かっている。温泉マークの両サイドに文字が書かれたデザインで、わたしは初めて見るものだ。写真ではわかりにくいが、暖簾の上はすりガラスになっていて、「生田浴場」の文字が中抜き(透明)になっている。

暖簾
暖簾の文字は「たのしいね さっぱりするね きもちいいね みんなおふろが だいすきだよね」

靴を入れ、プラスチック製の下足板を引き抜いて中に上がり、左手のフロントで料金を支払う。男女脱衣所への入口が並んでいて、男湯は右側、フロントから見て遠いほうだ。

脱衣所は平均的な広さ。中央に腰掛けを兼ねた台があり、浴室入口のそばには洗面台が2基ある。主な備付品はとても古い体重計(もちろんアナログ)、ドライヤー(20円)×2、ソフトドリンクの自販機ときわめてシンプル。

ロッカーは外壁側に幅約30cm×高さ約40cmのもの(よく見る3:4型)が5列×4段、浴室対面に横長型が7列×4段。いずれも最下段を中心にカギが引き抜かれていて使用できない状態になっている。今回は横長型を使用してみたが、ドイター・スーパーバイクを寝かせて入れてもまだ余裕があったので、幅は少なくとも50cmはある。高さは30~35cmくらいあるかもしれない。

浴室は間口が広い。そしてちょっと変わった構造をしている。女湯側の壁にも窓があり、そこから空も見えるし、植えられている木の枝が風に揺れるのも見える。どうやら男湯と女湯の間に中庭のような空間があるようなのだ。念のため書いておくが、低い位置にある窓は曇りガラスになっているので向かいの女湯はもちろん見えない。

奥壁はモザイクタイル画で、山をバックに湖畔の風景が描かれている。桶は黄色ケロリン、椅子はプラスチック製の丸型。カラン配置は男女境壁側より6+(5+5)+(5+5)+2、外壁側の1か所を除いてシャワーヘッド付き。シャワーブースは外壁側に2つある。

浴室に入って湯かけをしようとしたら、ちょっと困ったことになった。このときだけだったのかもしれないが、赤カランから出る湯がぬるいのだ。いや、ぬるいというレベルではなく、青カランとの温度差がわからない。完全に水なのだ。他の列のカランも試してみたが状況は同じだった。幸い(というかあたりまえだけど)シャワーヘッドからは適温の湯が出てきたので寒い思いはしなくて済んだ。

主浴槽は広い間口を生かした横長の長方形で、8~9人がゆったり入れる大きさだ。向かって左半分がバイブラになっている。全体にわたってジェットの噴出口があるが水流は出ていなかった。湯は熱めだが肌当たりはやわらかい。湯温計は44°Cを指していた。

男女境壁側にはジェット座湯が2人分、SUS水冷枕が付いた深湯がある。湯温は主浴槽よりさらに高い47°C。熱いが、熱すぎるというほどではない。

水風呂は外壁側、サウナ室の前にある。大きさは1人なら余裕だが2人だとちょっときついかも。水温は18°C。サウナは脱衣所に食い込んだ位置に造られている。脱衣所の壁には小窓があってサウナ室の中が見える。そこから窺った限りでは3~4人分くらいの広さか。

服を着てロビーに戻る。ロビーはなかなか広く、ソファー、テーブル、テレビのほかに飲み物、浴用品、下着類の販売ケースが置かれている。フロントの反対側は坪庭になっていて、池には鯉が泳いでいた。

駐輪場は入口前に屋根付きのスペースがある。駐車場はコインランドリーの前に2台分ほどある。ただし無断駐車禁止とのこと。

駐輪スペース 煙突


生田浴場はひっそりとした銭湯だ。しかし、地元の方々に愛されている味わい深い銭湯だと感じた。

営業案内


◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

生田浴場
川崎市多摩区枡形2-1-10
044-911-4886
営業時間 15:30~23:00
定休日 月曜

サウナ 300円(追加料金)

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» 無題
昨日12月28日も、赤カランは33度位の水でしたよ。ちなみに、銭湯主の家族らしい人が、スリッパで親子連れでお風呂場に現れましたが、シャワー直行でした。
みかん 2010/12/29(Wed)08:44:29 編集
» コメントありがとうございます
みかんさん、コメント(というかレポートですね)ありがとうございます。

そうでしたか、湯は出ませんでしたか。浴場主の家族らしき人もシャワー直行ということは、湯が出ないのは承知、ということですね。

まあ慣れてしまえば不都合に思わなくなるのかもしれませんが、初めてだとちょっとびっくりしますよね。
2010/12/29 11:59
» 生田浴場でくつろぎました。
 33℃のお湯は、湯冷めを防いでクールダウンするのにちょうど良い温度でした。
 お風呂のお湯が、熱めなのでのぼせそうな時にお勧めします。お風呂屋さんのご家族と思われる人たちはとてもお優しいですが、そっとしておいてあげるのが親切っぽいです、プライベートなので。
 身体を暖めるには、浴槽に浸かって暑くなったらすぐに上がらず、33℃のお湯の出る蛇口の辺りで座って休んでまた入ってと、一時間くらいゆっくり過ごすと良いと教わりました。実践しましたら、ポカポカしてとても気分が良いです。親切な優しさ方々です。
NONAME 2013/10/17(Thu)23:38:41 編集
» コメントありがとうございます
長めに湯船に浸かってカランの湯でクールダウン…、そういう入浴法もアリですね。

ぬるいカラン湯には初めてのときはびっくりするけれど、そういうものだとわかってしまえばそれに合わせた楽しみ方を見つけるようになるのでしょう。これも浴場の個性と言えるかもしれませんね。
2013/10/20 09:53
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