ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2010」第10ステージは、天気がよく気温も上がった夏至の6月21日(月)。翌日から仕事のためしばらく忙しくなることがわかっていたので、今月最後のチャンスとばかりに出かけた。
今回の目的地は三鷹市の「のぼり湯」。地図をご覧いただくとわかるが、のぼり湯は小金井市と武蔵野市の境に三鷹市が割り込んだ形のところにある。地図を眺めていると結構あちこちにこうした不思議な形の境界線があることに気付くが、どういう経緯でこのような線が引かれたのかは興味のあるところだ。
のぼり湯は破風造りの戸建銭湯であるが、屋根とそのうしろに見える煙突に比べて正面部分は新しく、右端に寄せられた入口の前には手すりとスロープも用意されていて、比較的最近改装が行われたものと思われる。
木札の下足箱に靴を入れ、自動ドアのスイッチを押して中に入る。ロビーは新しくきれいで、薄型の大画面テレビがどーんと置かれている。
フロントのおかみさんに料金を支払い、右手の暖簾をくぐって脱衣所に入る。広さは十分で、脱衣所の床板には透明感がある。まだ新しいロッカーは外壁側に4列×3段、浴室対面に9列×3段、浴室入口脇に2列×3段配置されている。大きさはすべて3:4型。
日曜日は薬湯を行っている。今月の場合、6日は生薬風呂 宝寿湯、13日は緑茶カテキン湯、20日は生薬風呂 宝寿湯、27日はローズマリー湯
脱衣所内にあまり物は置かれておらず、主な備付品は長椅子、洗面台2基、ドライヤー(20円)×2、体重計ぐらい。だが、この体重計は特筆すべきだ。縦型の掃除機みたいな形をしていて、踏み台から軸が垂直に突き出ている。この軸の上端には窓があって、そこを覗くと目盛りがあるという構造だ。
浴室も改装されている。そのデザインは建物の外観からはまったく想像が付かない。まさに「モダン」という言葉がぴったりである。壁はやや暗めの配色でシックな感じだ。
浴槽は奥壁と外壁に沿って配置されている。すべてつながっているので1槽である。奥壁に接している部分はだいたい4人分の大きさで、バイブラになっている。外壁側の浴槽は2つの部分に分かれていて、一方は2人分の大きさでジェット噴出口が1基備えられている。もう一方も大きさは2人分だが、こちらは脛ぐらいの深さ。半身浴槽というべきか。湯温はぬるめの41°C。
のぼり湯には露天岩風呂もあるのだが、これは建物の中心部に配置されている。これまで訪れた銭湯では、露天風呂は建物の外壁側にあることが多かった。しかし考えてみると、住宅地の中の銭湯の場合、建物の中心部に露天風呂を造ったほうが、周囲の高い建物から見られる可能性が低くなるのではないだろうか。実際、のぼり湯の場合、壁は高いが屋根のない完全な露天である。わたしは建築に関してはド素人だが、のぼり湯のオーナーは設計を練りに練って改装したのだな、と思った。
露天岩風呂の浴槽はL字型をしていて大きさは3~4人分ほど。湯温計は40°Cの少し上を指していた。
さて、浴室内に戻ろう。カランは(5+5)の島カラン、境壁側(とはいっても上述の通り間に露天風呂があり、女湯とは接していないので「境」という表現は適当ではないが、これまでそう呼んできたのでここでも踏襲させていただく)に3、そして奥壁に2。境壁側の3か所はハンドシャワー付きで、さらにカランの位置が少し高く、椅子も少し座面が高いものが置かれている。東久留米市の湯~プラザ柳泉園で見たものと同じ設計である。なお、島カランと奥壁のカランには通常のシャワーヘッドが付いている。
外壁側にはカランはなく、シャワーブースが2つある。サウナはない。桶は黄色ケロリン。
駐車場は建物左側に3台分、さらに左裏手にもある。
駐輪場は入口の脇に屋根付きのスペースがある。
100円の手ぶらセット(タオル、ボディシャンプー、リンスインシャンプー)も用意されている。
のぼり湯は、コンパクトながらもうまく設計された浴室、清潔感のある脱衣所、寛げるロビーなど、それぞれが個性的な銭湯だ。
のぼり湯 (三鷹3番)
東京都三鷹市井口5-5-18
0422-31-7645
営業時間 16:00~23:00
定休日 水曜
『1010』あり
今回の目的地は三鷹市の「のぼり湯」。地図をご覧いただくとわかるが、のぼり湯は小金井市と武蔵野市の境に三鷹市が割り込んだ形のところにある。地図を眺めていると結構あちこちにこうした不思議な形の境界線があることに気付くが、どういう経緯でこのような線が引かれたのかは興味のあるところだ。
のぼり湯は破風造りの戸建銭湯であるが、屋根とそのうしろに見える煙突に比べて正面部分は新しく、右端に寄せられた入口の前には手すりとスロープも用意されていて、比較的最近改装が行われたものと思われる。
木札の下足箱に靴を入れ、自動ドアのスイッチを押して中に入る。ロビーは新しくきれいで、薄型の大画面テレビがどーんと置かれている。
フロントのおかみさんに料金を支払い、右手の暖簾をくぐって脱衣所に入る。広さは十分で、脱衣所の床板には透明感がある。まだ新しいロッカーは外壁側に4列×3段、浴室対面に9列×3段、浴室入口脇に2列×3段配置されている。大きさはすべて3:4型。
日曜日は薬湯を行っている。今月の場合、6日は生薬風呂 宝寿湯、13日は緑茶カテキン湯、20日は生薬風呂 宝寿湯、27日はローズマリー湯
脱衣所内にあまり物は置かれておらず、主な備付品は長椅子、洗面台2基、ドライヤー(20円)×2、体重計ぐらい。だが、この体重計は特筆すべきだ。縦型の掃除機みたいな形をしていて、踏み台から軸が垂直に突き出ている。この軸の上端には窓があって、そこを覗くと目盛りがあるという構造だ。
浴室も改装されている。そのデザインは建物の外観からはまったく想像が付かない。まさに「モダン」という言葉がぴったりである。壁はやや暗めの配色でシックな感じだ。
浴槽は奥壁と外壁に沿って配置されている。すべてつながっているので1槽である。奥壁に接している部分はだいたい4人分の大きさで、バイブラになっている。外壁側の浴槽は2つの部分に分かれていて、一方は2人分の大きさでジェット噴出口が1基備えられている。もう一方も大きさは2人分だが、こちらは脛ぐらいの深さ。半身浴槽というべきか。湯温はぬるめの41°C。
のぼり湯には露天岩風呂もあるのだが、これは建物の中心部に配置されている。これまで訪れた銭湯では、露天風呂は建物の外壁側にあることが多かった。しかし考えてみると、住宅地の中の銭湯の場合、建物の中心部に露天風呂を造ったほうが、周囲の高い建物から見られる可能性が低くなるのではないだろうか。実際、のぼり湯の場合、壁は高いが屋根のない完全な露天である。わたしは建築に関してはド素人だが、のぼり湯のオーナーは設計を練りに練って改装したのだな、と思った。
露天岩風呂の浴槽はL字型をしていて大きさは3~4人分ほど。湯温計は40°Cの少し上を指していた。
さて、浴室内に戻ろう。カランは(5+5)の島カラン、境壁側(とはいっても上述の通り間に露天風呂があり、女湯とは接していないので「境」という表現は適当ではないが、これまでそう呼んできたのでここでも踏襲させていただく)に3、そして奥壁に2。境壁側の3か所はハンドシャワー付きで、さらにカランの位置が少し高く、椅子も少し座面が高いものが置かれている。東久留米市の湯~プラザ柳泉園で見たものと同じ設計である。なお、島カランと奥壁のカランには通常のシャワーヘッドが付いている。
外壁側にはカランはなく、シャワーブースが2つある。サウナはない。桶は黄色ケロリン。
駐車場は建物左側に3台分、さらに左裏手にもある。
駐輪場は入口の脇に屋根付きのスペースがある。
100円の手ぶらセット(タオル、ボディシャンプー、リンスインシャンプー)も用意されている。
のぼり湯は、コンパクトながらもうまく設計された浴室、清潔感のある脱衣所、寛げるロビーなど、それぞれが個性的な銭湯だ。
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のぼり湯 (三鷹3番)
東京都三鷹市井口5-5-18
0422-31-7645
営業時間 16:00~23:00
定休日 水曜
『1010』あり
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