ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2009」第41ステージは11月20日(金)。仕事の都合やら雨やらで、銭湯めぐりは11日ぶりとなってしまった。このごろは日の入り時刻がすっかり早くなってしまったので、14時以前に開店するところでないと来れなくなってきた。そこで、狛江市にある14時開店の銭湯を選んだ。「富の湯」である。
富の湯は狛江市の北部、ほぼ調布市との境にある。最寄駅は京王線の柴崎駅だが若干距離があり徒歩13分ほど。
周辺は住宅地で、広い通り沿いには高層マンションや都営アパートが立ち並び、スーパーマーケットなどもあるが、一本裏へ入れば低層のアパートや戸建の民家が多い。
富の湯の建物正面は通りに面していない。この看板があるところを入っていくと富の湯がある。写真の奥は富永酒店。
富の湯の建物はコンクリート造りのようだが高さはあまりなく、アパートの間にポツンと建っている感じである。実際は富の湯が先にあって、隣にアパートが建てられたに違いないのだが、建物の前に立ってみるとそんなふうに思えてしまう。
正面にはすでにクリスマスの飾りつけがされている。入口の右側にはコインランドリーがある。
木札の下足箱の先はフロント。座っているのはご主人。まだ若い。30歳代だろう。フロントの両脇が脱衣所への入口で、それぞれに暖簾がかかっている。男湯は右側である。
脱衣所はあまり広くない。中央に片面の島ロッカーが1基あり、その裏には木製の台が置かれている。ふと見ると浴室対面に3畳ほどの部屋があり、比較的新しいマッサージチェア(10分100円)が置かれている。その他の備付品はアナログ体重計、ソフトドリンクの自動販売機、洗面台×2、ドライヤー(20円)×1。
ロッカーは浴室入口横に5列×3段、外壁側に6列×3段、島ロッカーが5列×3段、さらにマッサージチェアのある部屋に3列×2段の計54箱。いずれもシリンダー錠式の3:4型だ。
浴室は奥行があり、天井は十分に高い。奥壁にはタイル画があり、水面とその少し上に黄色の天体が描かれているが、水面は海であるのか湖であるのか、また天体は太陽であるのか月であるのかが判断できない。しかし夕陽は斜陽、すなわち衰退を連想させるのでペンキ画に描かれることはないそうだ。よってこのタイル画が夕陽でないことは確かだろう。
桶は黄色無地、椅子は丸型の業務用タイプ。カラン配置は男女境壁より8+(5+5)+2。外壁側の2か所はハンドシャワー付き、その他はすべてシャワーヘッドが付いている。シャワーブースは男女境壁に2か所。
奥壁にある主浴槽は2つに仕切られていて、向かって左はジェット(2人分)、右側は電気風呂(1人分)とバイブラ(3~4人分)となっている。湯温計は44°Cだが体感では41~42°C。かなり長湯できそうな温度だ。
外壁側にはサウナと水風呂。サウナは内部が見えないため大きさはわからないが料金は500円(入浴料込み)と格安である。水風呂は1人分の大きさである。
富の湯には露天風呂がある。完全に屋外であるが壁が高いため空以外は何も見えない。この日は「下呂の湯」だそうで乳白色をしていた。浴槽はやや小さく、3人が入るのは難しい。湯温計は43°Cを指していたが、内湯とあまり変わらない温度に感じた。
この日は富の湯へ到着したのが14時少し過ぎ。このときはわたしを含めて3人しかいなかったが30分もしないうちにどんどんとお客さんがやってきた。ちょうど混む時間帯だったようだ。
混んでいる脱衣所で服を着てロビーへ。ロビーは6畳ほどの広さで、ソファーにテーブル、液晶テレビ、下着の販売ケースなどが置かれているが、やはり先客がいたのでよく見ることができず、仕方なく外へ出た。
コインランドリーの前に駐輪場として指定された場所があるが、壁沿いではないのでスタンドレス車をここに置くのは無理だ。しかし建物前のスペースは結構広いので、邪魔にならない場所を見つけて置くことはできるだろう。
駐車場は正面のほかに裏手にもある(脱衣所内に案内図がある)ようなのでちょっと回ってみた。
3台分の駐車スペース。いずれも「軽専用」の標示。
裏側には駐車スペースがあり、その向かいは小学校のようで、校舎と校庭があるのだが、平日の15時半ごろであるにもかかわらず校庭には誰もおらず、ひと気が全くない。後で調べたところ、ここは狛江第七小学校であったが2005年3月に廃校となり、狛江第二小学校と統合され現在は緑野小学校となったそうである。しかも狛江市の小学校統廃合はここだけではなく、2001年には第四小学校が第八小学校と統合し和泉小学校となっている。
学校の統廃合は過疎化が進む地方とか、ドーナツ化現象により人口が減少した都心部に見られるもので、まさにドーナツの身の部分にあたるこの地域には無縁のものと思っていたので、この事実にわたしは少し驚いたとともに、この小学校の卒業生たちは自分たちの思い出の一部を失った気分になるのだろうか、と思った。
この細い道を入ると正面へ出る
さらに、富の湯の裏手隣には高齢者介護施設があるのだ。この国の深刻な少子高齢化の一面を垣間見た気がした。
老いても自分の足で銭湯に来ることができる、それだけでも幸福な老後と言えるのではないだろうか。
富の湯がクリスマスの飾りつけをしているように、季節はそろそろ初冬である。自転車に乗るのもだんだん辛くなってきた。いや、自転車に乗ること自体はいいのだ。真冬でもしばらくすれば汗が出てくるから…。問題は銭湯からの帰りだ。風呂で暖まった身体には走行風が一段と染みる。グローブ、キャップはもちろんネックウォーマーを着用しても乗り出しは寒い。この日は近くのイトーヨーカドーのフードコートで一息入れ、身体を慣らしてから帰宅した。
この調子だと冬は近場限定になりそうだ。
富の湯 (狛江1番)
東京都狛江市西野川4-5-14
03-3488-2272
営業時間 14:00~24:00(日曜は8:00~12:00も営業)
定休日 月曜
サウナ 500円(入浴料込み)
大きな地図で見る
富の湯は狛江市の北部、ほぼ調布市との境にある。最寄駅は京王線の柴崎駅だが若干距離があり徒歩13分ほど。
周辺は住宅地で、広い通り沿いには高層マンションや都営アパートが立ち並び、スーパーマーケットなどもあるが、一本裏へ入れば低層のアパートや戸建の民家が多い。
富の湯の建物正面は通りに面していない。この看板があるところを入っていくと富の湯がある。写真の奥は富永酒店。
富の湯の建物はコンクリート造りのようだが高さはあまりなく、アパートの間にポツンと建っている感じである。実際は富の湯が先にあって、隣にアパートが建てられたに違いないのだが、建物の前に立ってみるとそんなふうに思えてしまう。
正面にはすでにクリスマスの飾りつけがされている。入口の右側にはコインランドリーがある。
木札の下足箱の先はフロント。座っているのはご主人。まだ若い。30歳代だろう。フロントの両脇が脱衣所への入口で、それぞれに暖簾がかかっている。男湯は右側である。
脱衣所はあまり広くない。中央に片面の島ロッカーが1基あり、その裏には木製の台が置かれている。ふと見ると浴室対面に3畳ほどの部屋があり、比較的新しいマッサージチェア(10分100円)が置かれている。その他の備付品はアナログ体重計、ソフトドリンクの自動販売機、洗面台×2、ドライヤー(20円)×1。
ロッカーは浴室入口横に5列×3段、外壁側に6列×3段、島ロッカーが5列×3段、さらにマッサージチェアのある部屋に3列×2段の計54箱。いずれもシリンダー錠式の3:4型だ。
浴室は奥行があり、天井は十分に高い。奥壁にはタイル画があり、水面とその少し上に黄色の天体が描かれているが、水面は海であるのか湖であるのか、また天体は太陽であるのか月であるのかが判断できない。しかし夕陽は斜陽、すなわち衰退を連想させるのでペンキ画に描かれることはないそうだ。よってこのタイル画が夕陽でないことは確かだろう。
桶は黄色無地、椅子は丸型の業務用タイプ。カラン配置は男女境壁より8+(5+5)+2。外壁側の2か所はハンドシャワー付き、その他はすべてシャワーヘッドが付いている。シャワーブースは男女境壁に2か所。
奥壁にある主浴槽は2つに仕切られていて、向かって左はジェット(2人分)、右側は電気風呂(1人分)とバイブラ(3~4人分)となっている。湯温計は44°Cだが体感では41~42°C。かなり長湯できそうな温度だ。
外壁側にはサウナと水風呂。サウナは内部が見えないため大きさはわからないが料金は500円(入浴料込み)と格安である。水風呂は1人分の大きさである。
富の湯には露天風呂がある。完全に屋外であるが壁が高いため空以外は何も見えない。この日は「下呂の湯」だそうで乳白色をしていた。浴槽はやや小さく、3人が入るのは難しい。湯温計は43°Cを指していたが、内湯とあまり変わらない温度に感じた。
この日は富の湯へ到着したのが14時少し過ぎ。このときはわたしを含めて3人しかいなかったが30分もしないうちにどんどんとお客さんがやってきた。ちょうど混む時間帯だったようだ。
混んでいる脱衣所で服を着てロビーへ。ロビーは6畳ほどの広さで、ソファーにテーブル、液晶テレビ、下着の販売ケースなどが置かれているが、やはり先客がいたのでよく見ることができず、仕方なく外へ出た。
コインランドリーの前に駐輪場として指定された場所があるが、壁沿いではないのでスタンドレス車をここに置くのは無理だ。しかし建物前のスペースは結構広いので、邪魔にならない場所を見つけて置くことはできるだろう。
駐車場は正面のほかに裏手にもある(脱衣所内に案内図がある)ようなのでちょっと回ってみた。
3台分の駐車スペース。いずれも「軽専用」の標示。
裏側には駐車スペースがあり、その向かいは小学校のようで、校舎と校庭があるのだが、平日の15時半ごろであるにもかかわらず校庭には誰もおらず、ひと気が全くない。後で調べたところ、ここは狛江第七小学校であったが2005年3月に廃校となり、狛江第二小学校と統合され現在は緑野小学校となったそうである。しかも狛江市の小学校統廃合はここだけではなく、2001年には第四小学校が第八小学校と統合し和泉小学校となっている。
学校の統廃合は過疎化が進む地方とか、ドーナツ化現象により人口が減少した都心部に見られるもので、まさにドーナツの身の部分にあたるこの地域には無縁のものと思っていたので、この事実にわたしは少し驚いたとともに、この小学校の卒業生たちは自分たちの思い出の一部を失った気分になるのだろうか、と思った。
この細い道を入ると正面へ出る
さらに、富の湯の裏手隣には高齢者介護施設があるのだ。この国の深刻な少子高齢化の一面を垣間見た気がした。
老いても自分の足で銭湯に来ることができる、それだけでも幸福な老後と言えるのではないだろうか。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
富の湯がクリスマスの飾りつけをしているように、季節はそろそろ初冬である。自転車に乗るのもだんだん辛くなってきた。いや、自転車に乗ること自体はいいのだ。真冬でもしばらくすれば汗が出てくるから…。問題は銭湯からの帰りだ。風呂で暖まった身体には走行風が一段と染みる。グローブ、キャップはもちろんネックウォーマーを着用しても乗り出しは寒い。この日は近くのイトーヨーカドーのフードコートで一息入れ、身体を慣らしてから帰宅した。
この調子だと冬は近場限定になりそうだ。
富の湯 (狛江1番)
東京都狛江市西野川4-5-14
03-3488-2272
営業時間 14:00~24:00(日曜は8:00~12:00も営業)
定休日 月曜
サウナ 500円(入浴料込み)
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