ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2009」第23ステージは久しぶりに夏の日差しとなった8月3日(月)、練馬区の「大富湯」。杉並区との境に近い、環八南田中交差点の近くにある銭湯だ。
最寄駅は西武池袋線練馬高野台駅で徒歩10分ほどと思われる。大富湯の周囲は住宅地だが、3~5階建て程度のマンションが少し見えるだけで、木造のアパートや戸建の家がほとんどだ。
交通量の多い環八通りは避け、千川通りからアクセスした。住宅地の細い道をくねくねと進むと目印の煙突がちらっと見えた。
大富湯は伝統的な破風造りに近代的なタイル張りの正面を付けたような外観で、向かって右側がコインランドリーになっている。
案内板には女湯のサウナは故障中と書かれている
大富湯は16時開店。到着したのはちょうど16時だったがまだシャッターは閉まったままで、すでにお客さんが男女合わせて10名ほど開店を待っていた。
自転車をコインランドリーの壁際に停める。数分後、開店。他のお客さんたちが入るのを待ってから中へ。
おしどりの下足箱に靴を入れ、木製の下足板を右斜め上へ引き抜く。入口にマガジンラックのようなものがあり、『1010』の第99号が詰まっていたので1部いただいた。
中へ入るとすぐにフロント。おかみさんが座っている。両サイドに暖簾が掛かっていて、ここが脱衣室への入口になっているところを見ると番台改造型と思われる。男湯は右側。左側はもちろん女湯だが、その入口の前を通り過ぎた先に椅子がいくつか見える。小さなロビーになっているようだ。
折れ曲がった通路を通って脱衣所に入る。なかなか広い。天井では空気を攪拌するためのプロペラが回っている。ロッカーは浴室対面に10列×3段、外壁側に5列×3段の45箱。外壁側最下段の5箱を除いてコインリターン式(100円玉を入れて施錠する。投入した100円玉は開錠すると返却される)なので、入浴料とは別に100円玉を用意しておいたほうがよい。
ロッカーはすべて3:4型。高さが少し小さく、ドイター・スーパーバイクは単にバックスラッシュの角度に傾けただけでは入らないが、直方体の対角線上に沿うよう手前に傾ければ問題なく入る。
脱衣所内の備付品はデジタル体重計、ドライヤー×1(20円)、マッサージチェア新旧各1、1人掛けのソファー×2、ソフトドリンクの自販機にコイン式洗濯機。
浴室も広く、特に間口方向がたっぷりしている。正面の壁は一面タイル張りでペンキ画なし。桶は黄色ケロリンだが文字が印刷されていないものもあった。椅子は一般に市販されている小型の大理石模様のプラスチック製。
島カランが2列あるが、そのうち外壁側のものは男女境壁側の面のみにカランが3か所あり、反対側(外壁側)には何もない。そのため、カラン配置は男女境壁側より6+(6+6)+(3+0)と表すことにする。カランは全箇所シャワーヘッド付き。各島カランと両壁間の間隔は十分なものだ。さて、建物の外壁側はどうなっているかというと、サウナ室、シャワーブースが2つ、水風呂(17°C)である。なお、シャワーブースは男女境壁側にも1つある。
サウナ室は脱衣所側に喰い込んだ構造になっている。中の様子はわからないが、脱衣所側からその部分を見ると3~4人分の大きさと思われる。
浴槽は大きく3つに分かれている。向かって左が薬湯で2人分ほどの大きさの深湯。底から泡が緩やかに立ち昇っている。この日は「重曹の湯」で、湯温計では42°Cだが体感的にはぬるめ。40°Cぐらいだろう。
その右は大きな浴槽で、内部がいくつかの部分に分かれている。最も左の部分がショルダーマッサージバス。人用ロケット噴射装置のようなものが壁に付いていて、そこから真下に強い水流が出るのだが、これの正しい使用法がどうもわからない。噴出口は湯面とほぼ同じ高さにあるので、その下に肩をもぐりこませると、使用時に生じる激しい水流が口や鼻にかかり、息がしにくいのだ。
その右隣がボディジェット。小さな筒形のスペースで、いろいろな方向からジェット水流が噴き出す仕掛けだ。その隣が寝風呂で「ジェットエステ」という標示板が付いている。ここまでの3つはそれぞれ1人分ずつだ。
さらに右隣、浴室の右奥にあり、水風呂にくっついているのが最も広い部分のミクロバイブラ。4~5人はゆったり入れる。湯温計は42°Cを指していたが、こちらのほうはほぼそのとおりの温度だろう。
駐車スペースは建物前に2台分ある。自転車はみなさん思い思いのところに停めていた。スタンドレスでも大丈夫だろう。
大富湯もやはり地元の常連さんが多い。ほとんどの方は長湯などせず、「一連の動作」をてきぱきと済ませて帰っていく。それはまるで、次に来る人のためになるべく早く場所を空けようとしているかのようですらあった。
そんな中、おじいさんに連れられた幼稚園生ぐらいの男の子がいた。大変おとなしく、行儀のよい子だった。
大人にとっては適温でも小さな子にとっては熱く感じるのではないかと思うが、水で埋めることもなく湯船に浸かり、おじいさんに身体を丁寧に拭いてもらって、静かに脱衣所に出て行った。
銭湯好きのDNAはこうして受け継がれてゆくのだろう。
大富湯 (練馬34番)
東京都練馬区富士見台2-46-5
03-3999-6039
営業時間 16:00~23:30
定休日 金曜
大きな地図で見る
最寄駅は西武池袋線練馬高野台駅で徒歩10分ほどと思われる。大富湯の周囲は住宅地だが、3~5階建て程度のマンションが少し見えるだけで、木造のアパートや戸建の家がほとんどだ。
交通量の多い環八通りは避け、千川通りからアクセスした。住宅地の細い道をくねくねと進むと目印の煙突がちらっと見えた。
大富湯は伝統的な破風造りに近代的なタイル張りの正面を付けたような外観で、向かって右側がコインランドリーになっている。
案内板には女湯のサウナは故障中と書かれている
大富湯は16時開店。到着したのはちょうど16時だったがまだシャッターは閉まったままで、すでにお客さんが男女合わせて10名ほど開店を待っていた。
自転車をコインランドリーの壁際に停める。数分後、開店。他のお客さんたちが入るのを待ってから中へ。
おしどりの下足箱に靴を入れ、木製の下足板を右斜め上へ引き抜く。入口にマガジンラックのようなものがあり、『1010』の第99号が詰まっていたので1部いただいた。
中へ入るとすぐにフロント。おかみさんが座っている。両サイドに暖簾が掛かっていて、ここが脱衣室への入口になっているところを見ると番台改造型と思われる。男湯は右側。左側はもちろん女湯だが、その入口の前を通り過ぎた先に椅子がいくつか見える。小さなロビーになっているようだ。
折れ曲がった通路を通って脱衣所に入る。なかなか広い。天井では空気を攪拌するためのプロペラが回っている。ロッカーは浴室対面に10列×3段、外壁側に5列×3段の45箱。外壁側最下段の5箱を除いてコインリターン式(100円玉を入れて施錠する。投入した100円玉は開錠すると返却される)なので、入浴料とは別に100円玉を用意しておいたほうがよい。
ロッカーはすべて3:4型。高さが少し小さく、ドイター・スーパーバイクは単にバックスラッシュの角度に傾けただけでは入らないが、直方体の対角線上に沿うよう手前に傾ければ問題なく入る。
脱衣所内の備付品はデジタル体重計、ドライヤー×1(20円)、マッサージチェア新旧各1、1人掛けのソファー×2、ソフトドリンクの自販機にコイン式洗濯機。
浴室も広く、特に間口方向がたっぷりしている。正面の壁は一面タイル張りでペンキ画なし。桶は黄色ケロリンだが文字が印刷されていないものもあった。椅子は一般に市販されている小型の大理石模様のプラスチック製。
島カランが2列あるが、そのうち外壁側のものは男女境壁側の面のみにカランが3か所あり、反対側(外壁側)には何もない。そのため、カラン配置は男女境壁側より6+(6+6)+(3+0)と表すことにする。カランは全箇所シャワーヘッド付き。各島カランと両壁間の間隔は十分なものだ。さて、建物の外壁側はどうなっているかというと、サウナ室、シャワーブースが2つ、水風呂(17°C)である。なお、シャワーブースは男女境壁側にも1つある。
サウナ室は脱衣所側に喰い込んだ構造になっている。中の様子はわからないが、脱衣所側からその部分を見ると3~4人分の大きさと思われる。
浴槽は大きく3つに分かれている。向かって左が薬湯で2人分ほどの大きさの深湯。底から泡が緩やかに立ち昇っている。この日は「重曹の湯」で、湯温計では42°Cだが体感的にはぬるめ。40°Cぐらいだろう。
その右は大きな浴槽で、内部がいくつかの部分に分かれている。最も左の部分がショルダーマッサージバス。人用ロケット噴射装置のようなものが壁に付いていて、そこから真下に強い水流が出るのだが、これの正しい使用法がどうもわからない。噴出口は湯面とほぼ同じ高さにあるので、その下に肩をもぐりこませると、使用時に生じる激しい水流が口や鼻にかかり、息がしにくいのだ。
その右隣がボディジェット。小さな筒形のスペースで、いろいろな方向からジェット水流が噴き出す仕掛けだ。その隣が寝風呂で「ジェットエステ」という標示板が付いている。ここまでの3つはそれぞれ1人分ずつだ。
さらに右隣、浴室の右奥にあり、水風呂にくっついているのが最も広い部分のミクロバイブラ。4~5人はゆったり入れる。湯温計は42°Cを指していたが、こちらのほうはほぼそのとおりの温度だろう。
駐車スペースは建物前に2台分ある。自転車はみなさん思い思いのところに停めていた。スタンドレスでも大丈夫だろう。
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大富湯もやはり地元の常連さんが多い。ほとんどの方は長湯などせず、「一連の動作」をてきぱきと済ませて帰っていく。それはまるで、次に来る人のためになるべく早く場所を空けようとしているかのようですらあった。
そんな中、おじいさんに連れられた幼稚園生ぐらいの男の子がいた。大変おとなしく、行儀のよい子だった。
大人にとっては適温でも小さな子にとっては熱く感じるのではないかと思うが、水で埋めることもなく湯船に浸かり、おじいさんに身体を丁寧に拭いてもらって、静かに脱衣所に出て行った。
銭湯好きのDNAはこうして受け継がれてゆくのだろう。
大富湯 (練馬34番)
東京都練馬区富士見台2-46-5
03-3999-6039
営業時間 16:00~23:30
定休日 金曜
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