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ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2014」第3湯は5月29日(木)、世田谷区の「松原湯」。京王線明大前駅から徒歩3分ほどのところにある戸建て銭湯である。松原湯は金曜が定休日なので、今回は木曜夜の銭湯めぐりである。

松原湯(世田谷区)


駅から近いが、念のため道順を書いておく。改札を出たら左へ。線路の下をくぐったらすぐに右に曲がる。そのまま線路を右手に見ながら進み、「山猫珈琲店」を左に入れば下の写真の電光看板が見える。

電光看板


松原湯が面している通りは狭く、また、着いたときにはすでに暗くなっていたので、建物の全景を見ることはできなかった。建物の入口に暖簾はないが、すぐ上に「松」、「原」、「湯」が1文字ずつ書かれた3枚の看板がある。

松竹錠の下足箱


下足箱は松竹錠のもの。木札を右に引き抜いて施錠するタイプで、比較的新しいもののように見える。下足箱の先の自動ドアを入ると、左手にフロントがある。フロントの正面には飲み物や浴用品の販売ケースが並んでいて、先にはロビースペースもある。ロビースペースは広くはないが、腰かけがあるのでちょっと休憩するぶんには十分だろう。

フロントのご主人に料金を支払う。まだ450円であるが、各種報道によれば7月1日から460円になることが決まったようだ。

東京都の公衆浴場対策協議会の試算では、消費税増税や燃料費等の値上がりを考慮すると35円の値上げが必要とのことらしい。この試算結果を鵜呑みにするのはどうかと思うが、わたしとしては消費税増税分にあたる10円ないし20円の値上げは妥当あるいはやむを得ないのではないか、と考えている。この件についてはさまざまな意見があるだろうが、値上げや上げ幅の是非について議論するのはこのブログの本来の目的ではないし、いわゆる『業界のウラ側』を知ったところで銭湯めぐりの楽しみが増すとも思えないのでこれ以上掘り下げないでおく。

話を戻す。男湯はフロントに向かって右側である。脱衣所入口の暖簾をくぐって中に入ると、フロント部分とは雰囲気が異なる。フロントまわりは比較的新しい造りだが(それでも平成の初めぐらいか)、脱衣所内は一気に昭和40年代の香りがする。さすがにロッカーユニットは下足箱と同時期に入れたもののようだが、太い柱に折り上げ格天井という基本骨格は、松原湯が昔からここにあったことを物語っている。個人的にはフロントに改装したのが惜しまれる。

脱衣所は15~16畳ほどの広さ。主な備え付け品はデジタル体重計、ベンチ2脚、テーブル1脚、ドライヤー(20円で3分間)、ヤクルトや豆乳などの自販機。ロッカーは外壁側に9列×3段、男女境壁側に3列×3段、5列×2段の島ロッカー(片面のみ。反対側は扉のない箱になっている)。松竹錠製ですべて3:4型。このほかに月極め(300円)のロッカーがある。わたしは男女境壁側の箱を使用したが、愛用のバックパックはすんなりと収まった。

浴室も昔ながらの雰囲気を残している。大きさは間口3間、奥行き4間ほどだろうか。まず目に入るのが奥壁のペンキ画。「25.10.25」という日付と「ナカジマ」のサイン。銭湯自体の数がどんどん減っていくのに加えて、ペンキ画をやめたと思われる浴場もあるように思えるので、わたしの中でペンキ画はますます貴重なものになっている。

カラン配置は男女境壁側から5+(5+5)+4。全箇所シャワーヘッド付き。島カランと両壁カランとの間隔は広い。

島カランに場所を取った。桶は黄色ケロリン、椅子はプラスチック製丸型。19時30分ごろの相客数は3~5人で推移。各カラン列に1人か2人が座っている程度だ。カランの湯は熱くはなく、水のほうは高い気温のせいか冷たくない。

浴槽は奥壁に2槽並んでいる。この日は薬湯実施日で、両浴槽ともピンク色の湯で満たされている。向かって右がメインの浴槽。4人ぐらいがゆったり入れる大きさで、湯温計の針は43°Cあたりを指しているがややぬるめの感じ。右のほうに1人分のジェット噴出口があるのでその前に腰を下ろす。水流は結構強いが、ちょうど肩が凝っていたところだったので好都合だ。この浴槽の向かって左半分はバイブラになっている。

薬湯の案内
日曜日と木曜日に薬湯実施

もうひとつの浴槽は2人分のリラックスジェットで、水冷枕に頭を当て、リクライニングシートに座るような姿勢で入る。湯温計はないが主浴槽と同じ温度だろう。2人分あるスペースのそれぞれにボタンがあって、これを押すと肩から背中、脚のあたりに水流が当たるようになっている。二段式の天井を眺めながらリラックスジェット湯に浸かった。水流は3分ぐらいで自動的に停止する。

このほかの設備としては、シャワーブースが外壁側に2つある。サウナと水風呂はない。また、コインランドリーが浴場から少し離れた線路沿いの場所にある。

浴場組合のサイトによれば、松原湯はペンキ画を毎年描きかえているそうだ。今の絵が描きかえられてしまう前にまた行って、じっくり鑑賞してこようと思う。

金曜定休


◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

松原湯 (世田谷5)
東京都世田谷区松原2-31-12
03-3321-4624
営業時間 15:45~23:00
定休日 金曜

『1010』なし

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ここに記載されている内容は、浴場訪問時または記事投稿時に得た情報に基づいています。浴場の営業時間、定休日、設備など、現在のものと異なっている場合があります。
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