ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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東京では先週末あたりから最高気温が30°Cを超えるようになったが、とうとう17日、関東甲信から四国にかけての広い地域で梅雨明けが発表された。
わたしは寒いよりは暑いほうが好きなので、本格的な夏の到来は歓迎である。太陽の光が強くなってくるにつれて、自然や生命が輝きを増すのを見るのが大好きなのだ。
(上の写真は、3年前に関の湯が休業中だったときに撮影したものをモノクロ化したものである。実は今回、建物の正面をちゃんと撮影してくるのを忘れてしまったのだ。)
7月17日(火)、「ツール・ド・銭湯2012」第5ステージは「関の湯」。この日、東京(大手町)での最高気温が34.4°Cだったのに対し37.2°Cを記録した練馬区にある。
関の湯は、西武新宿線武蔵関駅北口のすぐ近くにある戸建銭湯である。ご主人のケガのためしばらく休業中であったが、今は営業しているとの情報を得たので行ってみることにしたのだ。
16時少し前、武蔵関駅に到着。武蔵関に来るのは3度目である。営業しているか少々不安になりながら、商店が並ぶ駅前の通りを関の湯へ向かった。
関の湯は路地の奥にあり、駅前の通りから入口は見えない。だが、路地を入っていくと暖簾が見えた。
「よかった」
開店時刻の16時にはまだ数分あるが、すでに営業を開始していた。
営業していることを確認してから、駐輪場へ向かった。関の湯の入口前に駐輪できないこともないが(実際に駐輪されていた)、駅周辺の駐輪場についても実地調査をしたかったので、有料駐輪場に駐輪することにしていたのだ。関の湯の隣(路地奥)に有料駐輪場があるので、そこにしようかとも思ったけれど今回は「三井のリパーク 武蔵関駅前駐輪場」を利用した。
戻って関の湯の暖簾をくぐる。暖簾は銭湯のある街並を描いたもので、夏らしいデザイン。初めて見るものだ。
関の湯は番台銭湯である。初めて行く番台銭湯では特に注意して行わなければならないことがある。それは「どちらが男湯かを確認すること」である。ほとんどの場合、どちらの扉を開けるべきかはひと目でわかるようになっているが、関の湯では下足箱の上の貼り紙で示されている。
下足箱は木札の松竹錠。建物のわりには新しい。
というわけで右側の扉を開けて中へ入る。冷房がとてもよく効いている。番台にはおかみさん。昭和の肝っ玉かあさん的な雰囲気の方だ。
脱衣所はおよそ3間四方。男女の境は大鏡になっていて、脇にドライヤー(使用料20円)が1つぶら下がっている。鏡の前には木のベンチが置かれていて、境の上、番台の正面には薄型テレビが設置されている。
主な備付品は、アナログ体重計、長椅子、ポカリスエットの自動販売機、扇風機、そして籐編みの脱衣カゴが20個ほど。
ロッカーユニットは建物の外壁側のみに設置されている。松竹錠製で、建物と比べてかなり新しい。下足箱とともに交換したのだと思われる。そのロッカーは、アルミ板のカギで施錠する3:4型。9列×4段だが最下段はすべてカギが抜かれた状態になっている。
浴室に入る。奥壁だけでなく三方の壁すべてに女性とクラシックカーを描いたタイルが使用されている。天井は二段式。鉄の梁が奥行方向に走っている。
桶は、形状は黄色ケロリンと同じだが無地のもの、椅子はプラスチック製角型と「п」型の2種類。カラン配置は男女境壁から7+(6+6)+6、全箇所シャワーヘッド付き。シャワーブース、サウナはない。
外壁のカランに陣取る。控えめのペースで走ってきたがそれでもかなり汗をかいているので体をよく洗ってから浴槽に向かう。
浴槽は3つ。左から「電気風呂」、「高温湯」、「中温湯」となっている。暑くて高温湯に入る気にならなかったので中温湯へ。
中温湯は、3人ぐらいがゆったり入れる大きさの浅湯で、2人分のジェット噴出口がある。浴槽内の外壁には赤く光る円形の窪みが2つあり、上には「赤外線に腰を当ててください」と貼られている。赤外線が出ているらしい(見えないけれど)。ジェットについても「腰に当ててください」とある。普通に座った姿勢では背中に当たるが、それはそれで気持ちがいい。中温湯に湯温計はない。体感ではちょっと熱め。
カランに戻りシャンプーなどをするが、ちょっとのぼせ気味になってきた。カランの水を浴びてから高温湯へ。
高温湯はバイブラの深湯。大きさは2人分。入ってみると、たしかに隣の中温湯よりは熱いが、大きな温度差があるわけではない。湯温計が付いていて42°Cの少し上を指していた。
その隣の電気風呂は1人分。高温湯に浸かりながら手だけ入れたら結構ビリビリきたので入らなかった。
再びカランに戻り、何度か頭から水を浴びて脱衣所に出た。来たときにはよく効いていると思った冷房がもの足りなく感じた。
ずいぶん長い間、脱衣所で発汗が収まるのを待ってから外へ出た。来たときには思いもつかなかったが、入口が路地にあるため建物を出てもすぐに駅前の通りに出ないのが意外に心地いいのだ。
ほんのちょっとした路地ではあるが、これがあることで気持ちの上でひと呼吸置くことができるのだ。もしこの路地がなければ、昔懐かしく、落ち着いた雰囲気の関の湯から一歩出たとたんに現実的な喧騒に晒されることになる。わたしは、関の湯の余韻を味わわずにこの場を去ってしまうのはもったいないと思う。
関の湯 (練馬31番)
東京都練馬区関町北4-2-17
03-3929-1118
営業時間 16:00~22:30
定休日 金曜
『1010』なし
わたしは寒いよりは暑いほうが好きなので、本格的な夏の到来は歓迎である。太陽の光が強くなってくるにつれて、自然や生命が輝きを増すのを見るのが大好きなのだ。
(上の写真は、3年前に関の湯が休業中だったときに撮影したものをモノクロ化したものである。実は今回、建物の正面をちゃんと撮影してくるのを忘れてしまったのだ。)
7月17日(火)、「ツール・ド・銭湯2012」第5ステージは「関の湯」。この日、東京(大手町)での最高気温が34.4°Cだったのに対し37.2°Cを記録した練馬区にある。
関の湯は、西武新宿線武蔵関駅北口のすぐ近くにある戸建銭湯である。ご主人のケガのためしばらく休業中であったが、今は営業しているとの情報を得たので行ってみることにしたのだ。
16時少し前、武蔵関駅に到着。武蔵関に来るのは3度目である。営業しているか少々不安になりながら、商店が並ぶ駅前の通りを関の湯へ向かった。
関の湯は路地の奥にあり、駅前の通りから入口は見えない。だが、路地を入っていくと暖簾が見えた。
「よかった」
開店時刻の16時にはまだ数分あるが、すでに営業を開始していた。
営業していることを確認してから、駐輪場へ向かった。関の湯の入口前に駐輪できないこともないが(実際に駐輪されていた)、駅周辺の駐輪場についても実地調査をしたかったので、有料駐輪場に駐輪することにしていたのだ。関の湯の隣(路地奥)に有料駐輪場があるので、そこにしようかとも思ったけれど今回は「三井のリパーク 武蔵関駅前駐輪場」を利用した。
戻って関の湯の暖簾をくぐる。暖簾は銭湯のある街並を描いたもので、夏らしいデザイン。初めて見るものだ。
関の湯は番台銭湯である。初めて行く番台銭湯では特に注意して行わなければならないことがある。それは「どちらが男湯かを確認すること」である。ほとんどの場合、どちらの扉を開けるべきかはひと目でわかるようになっているが、関の湯では下足箱の上の貼り紙で示されている。
下足箱は木札の松竹錠。建物のわりには新しい。
というわけで右側の扉を開けて中へ入る。冷房がとてもよく効いている。番台にはおかみさん。昭和の肝っ玉かあさん的な雰囲気の方だ。
脱衣所はおよそ3間四方。男女の境は大鏡になっていて、脇にドライヤー(使用料20円)が1つぶら下がっている。鏡の前には木のベンチが置かれていて、境の上、番台の正面には薄型テレビが設置されている。
主な備付品は、アナログ体重計、長椅子、ポカリスエットの自動販売機、扇風機、そして籐編みの脱衣カゴが20個ほど。
ロッカーユニットは建物の外壁側のみに設置されている。松竹錠製で、建物と比べてかなり新しい。下足箱とともに交換したのだと思われる。そのロッカーは、アルミ板のカギで施錠する3:4型。9列×4段だが最下段はすべてカギが抜かれた状態になっている。
浴室に入る。奥壁だけでなく三方の壁すべてに女性とクラシックカーを描いたタイルが使用されている。天井は二段式。鉄の梁が奥行方向に走っている。
桶は、形状は黄色ケロリンと同じだが無地のもの、椅子はプラスチック製角型と「п」型の2種類。カラン配置は男女境壁から7+(6+6)+6、全箇所シャワーヘッド付き。シャワーブース、サウナはない。
外壁のカランに陣取る。控えめのペースで走ってきたがそれでもかなり汗をかいているので体をよく洗ってから浴槽に向かう。
浴槽は3つ。左から「電気風呂」、「高温湯」、「中温湯」となっている。暑くて高温湯に入る気にならなかったので中温湯へ。
中温湯は、3人ぐらいがゆったり入れる大きさの浅湯で、2人分のジェット噴出口がある。浴槽内の外壁には赤く光る円形の窪みが2つあり、上には「赤外線に腰を当ててください」と貼られている。赤外線が出ているらしい(見えないけれど)。ジェットについても「腰に当ててください」とある。普通に座った姿勢では背中に当たるが、それはそれで気持ちがいい。中温湯に湯温計はない。体感ではちょっと熱め。
カランに戻りシャンプーなどをするが、ちょっとのぼせ気味になってきた。カランの水を浴びてから高温湯へ。
高温湯はバイブラの深湯。大きさは2人分。入ってみると、たしかに隣の中温湯よりは熱いが、大きな温度差があるわけではない。湯温計が付いていて42°Cの少し上を指していた。
その隣の電気風呂は1人分。高温湯に浸かりながら手だけ入れたら結構ビリビリきたので入らなかった。
再びカランに戻り、何度か頭から水を浴びて脱衣所に出た。来たときにはよく効いていると思った冷房がもの足りなく感じた。
ずいぶん長い間、脱衣所で発汗が収まるのを待ってから外へ出た。来たときには思いもつかなかったが、入口が路地にあるため建物を出てもすぐに駅前の通りに出ないのが意外に心地いいのだ。
ほんのちょっとした路地ではあるが、これがあることで気持ちの上でひと呼吸置くことができるのだ。もしこの路地がなければ、昔懐かしく、落ち着いた雰囲気の関の湯から一歩出たとたんに現実的な喧騒に晒されることになる。わたしは、関の湯の余韻を味わわずにこの場を去ってしまうのはもったいないと思う。
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関の湯 (練馬31番)
東京都練馬区関町北4-2-17
03-3929-1118
営業時間 16:00~22:30
定休日 金曜
『1010』なし
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