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ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2009」第32ステージは9月17日(木)、さわやかな秋晴れの日であった。こんな日は郊外をゆっくりと走りたくなる。そして天井が高く、陽光が差し込む銭湯に行きたくなる。

さて、上水湯の廃業により小平市の銭湯は小平浴場と栄湯の2軒となった。小平浴場にはすでに行っているので、まだ行っていないのは栄湯のみだ。しかも栄湯は番台銭湯である。きっとわたしが思い描いているような銭湯に違いないと思いこの日の行き先に決定。

栄湯は西武拝島線、国分寺線の小川駅の近くにある。駅の東側にはブリジストンの広大な工場と社宅があり、そのためか周囲には商店も多い。たいへん暮らしやすそうな地域である。

全景


栄湯は木造の戸建で上部は窓が大きくとられている。入口には小さな暖簾が掛かっていて、絵柄は鈴と瓢箪。鈴は「客が鈴なり」にかけたもので、瓢箪のほうは昔からの縁起物(たとえば瓢箪6つで「無病(六瓢)息災」といった具合)である。

入口


入口を入った正面は傘入れになっている。男湯は右側。下足箱は古いおしどりのもの。下足板はもちろん木製。

脱衣所はまあまあの広さである。ロッカーは浴室対面の壁に8列×3段、外壁寄りの位置に6列×2段×2面の島ロッカーが2基の計72箱。壁際のものはアルミ板のカギで施錠するタイプだが、いくつかはカギが抜き取られたままになっている。いっぽう、島ロッカーはシリンダー錠式。壁ロッカー、島ロッカーともすべて3:4型である。

備付品は番台近くに飲み物の販売ケース、大鏡となっている境壁のそばに白いベンチとテーブル、椅子2脚が置かれている。大鏡の脇にドライヤー×1(20円)、浴室入口にアナログ体重計、そして島ロッカーの上に浴用品や下着の販売ケースがある。

浴室も広い。そして建物のわりには新しく見える。奥の壁には瀬戸内海のペンキ画。「19.12.12」と日付が入っている。

浴室の天井は高いが、二段ではなくアーチ形をしている。そして脱衣所との仕切り上部のガラスにはサンドブラストもしくはエッチング処理によって絵が描かれているのだが、描かれているのは主に裸婦! 男湯側、女湯側それぞれ4枚ずつある。なかには海草と戯れる妖しい裸婦もある。

桶は黄色ケロリン、椅子は市販型。カラン配置は男女境壁側より1+(5+5)+6。境壁のカランにはハンドシャワーが付いている。境壁にカランが1つしかないのはシャワーブースが5つもあるためであるが、脱衣所側から2つは水しか出ない(湯のコックは空回りする)。このほかの3ブースはちゃんと湯が出るので安心してほしい。

島カランと外壁カランはシャワーヘッド付き。ただし外壁側の1か所はシャワーヘッドが取り外されていた。

営業案内


浴槽は2槽。向かって左は大きさ2人分ほどの深湯。底の中央あたりから泡が緩やかに立ちのぼっている。

右側の主槽は2つに仕切られていて、その左側がバイブラ。泡の勢いは結構強い。大きさは3人がゆったり入れるぐらい。4人だとちょっときつい。仕切りの右側は2人分のジェット座風呂。これも水流の勢いがよい。湯温は42°Cであった。

薪が積まれている


東京都浴場組合のウェブサイトでは栄湯は駐車場ありとなっているが、周囲にはそれらしい場所を確認できなかった。自転車は入口周辺に置くことができる。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

栄湯は思っていた通り、天井の高い、陽光がよく入ってくる銭湯であった。そして想像していたよりも新しい銭湯であった。

サウナはないが設備は申し分ないし、ガラス絵には一見の価値がある。湯はぬるめで、長湯を楽しみたい方にはおすすめだ。


栄湯 (小平1番)
東京都小平市小川西町3-26-4
042-341-0418
営業時間 15:30~23:00
定休日 水曜


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