ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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8月31日(火)、「ツール・ド・銭湯2010」第15ステージは、清瀬市の「伸光湯」。わたしにとっては夏でないと行けない銭湯である。過ぎ去り行く夏に別れを告げるべく、この日の目的地に選んだ。
行き先を決めるにあたっての条件として、「日没までに自宅またはその周辺に戻れること」を設けているということを以前に書いた。
この条件を設けた理由は、ひとことで言って「リスク回避」である。何と言っても夜は被視認性が悪くなる。走り慣れた道や自宅周辺なら、「このあたりは危険」ということが何となくわかっているものだが、知らない場所だとなかなかそうはいかない。そしてこの条件はまた、こちらが交通事故の加害者にならないためでもある。自転車がクルマなどから見えにくくなるのと同じく、歩行者も見えにくくなる。夜の公園内や川沿いの道にはジョギングやウォーキングをしている人がいるけれど、自転車用のライトはそれほど遠くまで照らせないので、かなり近づくまでこのような人たちが見えないことがある。公園内などでなくても、街路灯が不十分だと黒っぽい服を着た人はやはり見えにくい。さらに、自転車にトラブルが発生した場合でも、明るいうちのほうが対処しやすい。ついでに言うと、暗くなると写真がきれいに撮れない、という理由もある。
というわけで、自宅から15~16kmほどのところにある伸光湯は、夏でないと行けない銭湯なのだ。
小金井街道を東京都側から北上していくと、埼玉県との境に清瀬橋という橋があるが、伸光湯はこの橋の近くにある。駅からは遠く、Yahoo!地図によれば西武池袋線の清瀬駅、JR武蔵野線の東所沢駅からそれぞれ徒歩20分である。
せっかくなので都県境まで行ってみた。
こちらが埼玉県側
こちらが東京都側
左に見えるのが伸光湯の煙突
周辺は空き地に農地に団地に比較的新しい建売住宅。のどかで静かなところである。今は都会のど真ん中に住んでいても、いわゆる「ふるさと」がある人なら、きっと子供の頃の思い出がよみがえってくるに違いないところだ。
さて、伸光湯は三角屋根の戸建銭湯である。横から見ると二段屋根になっているのがわかるが、正面からだと二段目は見えない。
入口に暖簾は掛かっていない。このあたりは傾斜地なのだろうか、階段を数段上った先に下足箱がある。下足箱は木札の松竹錠製だ。ドアを入るとフロントとロビー。フロントにはおかみさんが座っている。
男湯の脱衣所入口はフロントの右側。8~10畳ほどの広さの脱衣所は昔ながらの雰囲気だ。男女の境は大鏡になっていて、端のほうにかなり旧型のドライヤーがぶらさがっている。その他の備付品はデジタル体重計、長椅子、旧型のマッサージチェア、ぶらさがり健康器、それに古いエアロバイク。またがってみようかとちょっとだけ思ったがやめておいた。
ロッカーは浴室対面の壁に7列×2段と、脱衣所中央に8列×2段×2面の島ロッカー。すべて3:4型。愛用のドイター・スーパーバイクは問題なく収まった。
浴室は白とパステルカラーが基調のタイル張り。カランの台面は赤茶色のタイル。上にも書いたとおり天井は二段式で太陽の光がよく入る。桶は黄色無地、椅子は丸型。
奥壁には「西伊豆」のペンキ画。「丸山清人 & NONSTLE画 20.2.11」とサインが入っている。「NONSTLE」でネット検索したところ、漫才コンビNON STYLEの井上さんのブログがヒットした。テレビ番組のロケで絵師の丸山さんと「共同制作」したときのものらしい。
カラン配置は男女境壁側から5+(6+6)+7。両壁のカランのみシャワーヘッド付きで、台面の奥行が大きい。シャワーブースは男女境壁側に2か所。サウナはない。
浴槽は3種類、奥壁側に配置されている。向かって右が通常の浴槽。外壁側に格子の嵌った注湯口がある。底にはバイブラ装置があるが作動していなかった。大きさは4人がゆったり入れる程度。湯温計は43°C付近を指していてわたしには適温。中央が水冷枕付きのジェット座湯2人分。肩、腰、足裏などに水流が当たる。向かって左は深湯。仕掛けはなく、大きさは2~3人分。なお、ジェット座湯と深湯は仕切りの下のほうでつながっている。
浴槽の湯温はわたし好みだが、カランの湯は熱く、5:5から水6:湯4の割合で混ぜて身体にかけた。
風呂から上がり脱衣所を出ると、フロントはご主人に代わっていた。それほど広くないロビーには、飲み物の販売ケースや椅子などが置かれている。
外へ出た。一時の勢いをすっかり失った太陽の光に再び曝される。「癒し」…。なぜかそんな言葉が頭に浮かんだ。そして近所に住んでいる人たちはどんな生活をしているのだろう? なんてことを思いながら伸光湯や周辺の写真を撮った。
駐車場はコインランドリー前に1台分だけある。自転車は入口周辺に置くことができるが、今のところは向かいの空き地の柵に括りつけておいても文句を言う人はいないだろう。
東京都浴場組合のサイトでは、伸光湯の定休日は月曜となっているが、しばらく前からこの営業案内に書かれているように、月曜日と金曜日が定休となっているようだ。また9月は20日(月)、21日(火)が連休となるので注意。
伸光湯 (清瀬1番)
東京都清瀬市中里4-1347-2
042-491-4172
営業時間 15:30~20:00
定休日 月曜・金曜
『1010』あり
行き先を決めるにあたっての条件として、「日没までに自宅またはその周辺に戻れること」を設けているということを以前に書いた。
この条件を設けた理由は、ひとことで言って「リスク回避」である。何と言っても夜は被視認性が悪くなる。走り慣れた道や自宅周辺なら、「このあたりは危険」ということが何となくわかっているものだが、知らない場所だとなかなかそうはいかない。そしてこの条件はまた、こちらが交通事故の加害者にならないためでもある。自転車がクルマなどから見えにくくなるのと同じく、歩行者も見えにくくなる。夜の公園内や川沿いの道にはジョギングやウォーキングをしている人がいるけれど、自転車用のライトはそれほど遠くまで照らせないので、かなり近づくまでこのような人たちが見えないことがある。公園内などでなくても、街路灯が不十分だと黒っぽい服を着た人はやはり見えにくい。さらに、自転車にトラブルが発生した場合でも、明るいうちのほうが対処しやすい。ついでに言うと、暗くなると写真がきれいに撮れない、という理由もある。
というわけで、自宅から15~16kmほどのところにある伸光湯は、夏でないと行けない銭湯なのだ。
小金井街道を東京都側から北上していくと、埼玉県との境に清瀬橋という橋があるが、伸光湯はこの橋の近くにある。駅からは遠く、Yahoo!地図によれば西武池袋線の清瀬駅、JR武蔵野線の東所沢駅からそれぞれ徒歩20分である。
せっかくなので都県境まで行ってみた。
こちらが埼玉県側
こちらが東京都側
左に見えるのが伸光湯の煙突
周辺は空き地に農地に団地に比較的新しい建売住宅。のどかで静かなところである。今は都会のど真ん中に住んでいても、いわゆる「ふるさと」がある人なら、きっと子供の頃の思い出がよみがえってくるに違いないところだ。
さて、伸光湯は三角屋根の戸建銭湯である。横から見ると二段屋根になっているのがわかるが、正面からだと二段目は見えない。
入口に暖簾は掛かっていない。このあたりは傾斜地なのだろうか、階段を数段上った先に下足箱がある。下足箱は木札の松竹錠製だ。ドアを入るとフロントとロビー。フロントにはおかみさんが座っている。
男湯の脱衣所入口はフロントの右側。8~10畳ほどの広さの脱衣所は昔ながらの雰囲気だ。男女の境は大鏡になっていて、端のほうにかなり旧型のドライヤーがぶらさがっている。その他の備付品はデジタル体重計、長椅子、旧型のマッサージチェア、ぶらさがり健康器、それに古いエアロバイク。またがってみようかとちょっとだけ思ったがやめておいた。
ロッカーは浴室対面の壁に7列×2段と、脱衣所中央に8列×2段×2面の島ロッカー。すべて3:4型。愛用のドイター・スーパーバイクは問題なく収まった。
浴室は白とパステルカラーが基調のタイル張り。カランの台面は赤茶色のタイル。上にも書いたとおり天井は二段式で太陽の光がよく入る。桶は黄色無地、椅子は丸型。
奥壁には「西伊豆」のペンキ画。「丸山清人 & NONSTLE画 20.2.11」とサインが入っている。「NONSTLE」でネット検索したところ、漫才コンビNON STYLEの井上さんのブログがヒットした。テレビ番組のロケで絵師の丸山さんと「共同制作」したときのものらしい。
カラン配置は男女境壁側から5+(6+6)+7。両壁のカランのみシャワーヘッド付きで、台面の奥行が大きい。シャワーブースは男女境壁側に2か所。サウナはない。
浴槽は3種類、奥壁側に配置されている。向かって右が通常の浴槽。外壁側に格子の嵌った注湯口がある。底にはバイブラ装置があるが作動していなかった。大きさは4人がゆったり入れる程度。湯温計は43°C付近を指していてわたしには適温。中央が水冷枕付きのジェット座湯2人分。肩、腰、足裏などに水流が当たる。向かって左は深湯。仕掛けはなく、大きさは2~3人分。なお、ジェット座湯と深湯は仕切りの下のほうでつながっている。
浴槽の湯温はわたし好みだが、カランの湯は熱く、5:5から水6:湯4の割合で混ぜて身体にかけた。
風呂から上がり脱衣所を出ると、フロントはご主人に代わっていた。それほど広くないロビーには、飲み物の販売ケースや椅子などが置かれている。
外へ出た。一時の勢いをすっかり失った太陽の光に再び曝される。「癒し」…。なぜかそんな言葉が頭に浮かんだ。そして近所に住んでいる人たちはどんな生活をしているのだろう? なんてことを思いながら伸光湯や周辺の写真を撮った。
駐車場はコインランドリー前に1台分だけある。自転車は入口周辺に置くことができるが、今のところは向かいの空き地の柵に括りつけておいても文句を言う人はいないだろう。
東京都浴場組合のサイトでは、伸光湯の定休日は月曜となっているが、しばらく前からこの営業案内に書かれているように、月曜日と金曜日が定休となっているようだ。また9月は20日(月)、21日(火)が連休となるので注意。
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伸光湯 (清瀬1番)
東京都清瀬市中里4-1347-2
042-491-4172
営業時間 15:30~20:00
定休日 月曜・金曜
『1010』あり
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» コメントありがとうございます
恵ちゃんままさん
浴場関係者の方からのコメント、とても嬉しいです。
あのときは少し早く着いたので、しばらく川辺に佇んで水面に反射する晩夏の陽を眺めていたのを思い出しました。
ほっとする、いい銭湯ですね。
ご両親がお元気で、永く営業されることを願っています。
拍手コメントもいただきありがとうございました。
こちらこそ、当ブログをよろしくお願いいたします。
浴場関係者の方からのコメント、とても嬉しいです。
あのときは少し早く着いたので、しばらく川辺に佇んで水面に反射する晩夏の陽を眺めていたのを思い出しました。
ほっとする、いい銭湯ですね。
ご両親がお元気で、永く営業されることを願っています。
拍手コメントもいただきありがとうございました。
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