ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2009」第3ステージは2009年4月30日(木)、訪れたのは西東京市にある「庚申湯(こうしんゆ)」。都立小金井公園の北側、都立田無高校の近くにある。西武新宿線の田無駅からは1.3kmほどだ。
このあたりは比較的近年に開発されたベッドタウンのようで、周囲にはマンションや幾何学的に区画整備された住宅、やはり最近できたと思われる大型スーパーが立ち並ぶが、古くからの商店もわずかだが残っている。
庚申湯はそんな地域に「ずっと前からここにおりました」と静かに主張しているかのような佇まいだ。
この写真のように屋根に三角形の張り出しを持った構造を「破風造り(はふづくり)」というらしいが、恥ずかしながら今まで知らなかった。銭湯ファンのサイトには破風造りを重点的にとりあげたものがあるが、この建築には独特の様式美があり、惹かれる気持ちには大いに共感できる。
この看板が目印
庚申湯は数年前に改築されている。外壁などは新しくてきれいだし、アルミサッシの窓越しに見える屋内は明るくて近代的でさえある。
では中に入ろう。
下足箱はSAKURA-G。下足箱の左側にあるガラスの自動ドアを通ると右手にフロント、正面にはロビーがある。
庚申湯には「富士の湯」と「絹の湯」の2つの浴室がある。「富士の湯」の設備はヒップアップエステバス、フットエステ、露天風呂、遠赤サウナ、冷水風呂、薬湯。「絹の湯」は薬湯、絹風呂、コンフォートサウナ、ボディマッサージ、ジェットエステバスで、週ごとに男女が入れ替わる。この日の男湯は「富士の湯」であった。
脱衣所は10~12畳程度の広さと思われる。ロッカーは3:4タイプ(幅34cm×高さ44cm)が40、縦長タイプ(幅34cm×高さ88cm)が10。縦長タイプならドイターのスーパーバイクだけでなくヘルメットも収まる。
脱衣所内にはこのほかマッサージチェア、ソフトドリンクの自動販売機、空気清浄機、YAMATOのデジタル体重計、ドライヤー(3分間20円)が2つある。また浴室への出入口横には私物を置く棚がある。
浴室はそれほど広くはないが非常にきれいだ。入ってすぐ右の壁にも小さなパイプ棚がある。桶は黄色のケロリン。
浴槽は(1)ジェット水流の出るヒップアップエステバス(1名)、(2)ジェット水流が下から垂直に噴きあがるフットエステ(1名)、(3)バイブラ(4~5名)、薬湯(3~4名、この日は緑茶カテキン)。露天風呂は4~5名分の大きさか。湯温は(1)~(3)および露天が41°C、薬湯が38°Cであった。
カラン配置は男女の仕切り壁(建物の中心)側より8+(5+5)+3(※)。各カランにはシャワーヘッドがあり、ボールジョイントで接続されているので全方向に角度調整が可能だ。シャワーブースは仕切り側に1か所。
※洗い場にある湯と水の蛇口を「カラン」という(オランダ語のkraanが語源だそう)。そして洗い場の中央部にある、カランを並べて配置したついたて状ものを「島カラン」というらしい。ここではカランが両サイドに5か所ずつある島カランを「(5+5)」のように表すことにするので、「仕切り壁側より8+(5+5)+3」は仕切り壁のカランが8、(5+5)の島カランが1、建物の外壁側(仕切り壁とは反対側)のカランが3ということを示す。
こういう時に大切なのはマナーである。自分の生活の場でよそ者が我が物顔で振舞うのは誰でも面白くないはずだ。常連客たちにそこまでの排他意識はないと思うがやはり公共の場ではそれなりの行儀よさが必要である。
脱衣所に戻り、ふと上を見ると浴室の仕切りの位置にこの銭湯が最初に建てられたときからあったであろう黒くて太い柱に古い柱時計が掛かっている。それはフロントに改築される前の番台があった頃の風景を容易に想像させるものであり、庚申湯の原点を象徴しているかのようである。
今回庚申湯にお邪魔して一番驚いたのは客が入れ替わり立ち替わりやってくることだ。それも高校生か大学生くらいの若者からご高齢の方まで幅広い世代が次々とである。
実は直線距離で600メートルほどのところに天然温泉の「おふろの王様 花小金井店」がある。ということはここも掘ったら出るんじゃないかと思ったりもするが、地域密着ということを重視するならば妙な呼び物を持たないほうが得策かもしれない。
駐車場は庚申湯のすぐ隣に2台分ほど、数十メートル離れたコインランドリーの隣に6台分ほどある。自転車を停める場所も十分にある。多摩湖自転車道から近いのでサイクリングの帰りにいかがだろう。
庚申湯
東京都西東京市芝久保町1-13-2
042-465-0261
営業時間 15:00~23:00
定休日 月曜日
貸しタオル30円
貸しバスタオル100円
サウナ追加料金170円
大きな地図で見る
このあたりは比較的近年に開発されたベッドタウンのようで、周囲にはマンションや幾何学的に区画整備された住宅、やはり最近できたと思われる大型スーパーが立ち並ぶが、古くからの商店もわずかだが残っている。
庚申湯はそんな地域に「ずっと前からここにおりました」と静かに主張しているかのような佇まいだ。
この写真のように屋根に三角形の張り出しを持った構造を「破風造り(はふづくり)」というらしいが、恥ずかしながら今まで知らなかった。銭湯ファンのサイトには破風造りを重点的にとりあげたものがあるが、この建築には独特の様式美があり、惹かれる気持ちには大いに共感できる。
この看板が目印
庚申湯は数年前に改築されている。外壁などは新しくてきれいだし、アルミサッシの窓越しに見える屋内は明るくて近代的でさえある。
では中に入ろう。
下足箱はSAKURA-G。下足箱の左側にあるガラスの自動ドアを通ると右手にフロント、正面にはロビーがある。
庚申湯には「富士の湯」と「絹の湯」の2つの浴室がある。「富士の湯」の設備はヒップアップエステバス、フットエステ、露天風呂、遠赤サウナ、冷水風呂、薬湯。「絹の湯」は薬湯、絹風呂、コンフォートサウナ、ボディマッサージ、ジェットエステバスで、週ごとに男女が入れ替わる。この日の男湯は「富士の湯」であった。
脱衣所は10~12畳程度の広さと思われる。ロッカーは3:4タイプ(幅34cm×高さ44cm)が40、縦長タイプ(幅34cm×高さ88cm)が10。縦長タイプならドイターのスーパーバイクだけでなくヘルメットも収まる。
脱衣所内にはこのほかマッサージチェア、ソフトドリンクの自動販売機、空気清浄機、YAMATOのデジタル体重計、ドライヤー(3分間20円)が2つある。また浴室への出入口横には私物を置く棚がある。
浴室はそれほど広くはないが非常にきれいだ。入ってすぐ右の壁にも小さなパイプ棚がある。桶は黄色のケロリン。
浴槽は(1)ジェット水流の出るヒップアップエステバス(1名)、(2)ジェット水流が下から垂直に噴きあがるフットエステ(1名)、(3)バイブラ(4~5名)、薬湯(3~4名、この日は緑茶カテキン)。露天風呂は4~5名分の大きさか。湯温は(1)~(3)および露天が41°C、薬湯が38°Cであった。
カラン配置は男女の仕切り壁(建物の中心)側より8+(5+5)+3(※)。各カランにはシャワーヘッドがあり、ボールジョイントで接続されているので全方向に角度調整が可能だ。シャワーブースは仕切り側に1か所。
※洗い場にある湯と水の蛇口を「カラン」という(オランダ語のkraanが語源だそう)。そして洗い場の中央部にある、カランを並べて配置したついたて状ものを「島カラン」というらしい。ここではカランが両サイドに5か所ずつある島カランを「(5+5)」のように表すことにするので、「仕切り壁側より8+(5+5)+3」は仕切り壁のカランが8、(5+5)の島カランが1、建物の外壁側(仕切り壁とは反対側)のカランが3ということを示す。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
緑茶カテキンの薬湯に浸かり至福の時を過ごしながらも感じたのは、ここは本当に地域の方たちが共有する場所だということだ。ここではわたしは完全によそ者である。別に冷たい視線を向けられるわけでもなければ何か言われるわけでもないが、間違いなく緊張感がある。自分以外の全員が顔見知りのグループにひとり紛れ込んでしまったような肩身の狭さがある。こういう時に大切なのはマナーである。自分の生活の場でよそ者が我が物顔で振舞うのは誰でも面白くないはずだ。常連客たちにそこまでの排他意識はないと思うがやはり公共の場ではそれなりの行儀よさが必要である。
脱衣所に戻り、ふと上を見ると浴室の仕切りの位置にこの銭湯が最初に建てられたときからあったであろう黒くて太い柱に古い柱時計が掛かっている。それはフロントに改築される前の番台があった頃の風景を容易に想像させるものであり、庚申湯の原点を象徴しているかのようである。
今回庚申湯にお邪魔して一番驚いたのは客が入れ替わり立ち替わりやってくることだ。それも高校生か大学生くらいの若者からご高齢の方まで幅広い世代が次々とである。
実は直線距離で600メートルほどのところに天然温泉の「おふろの王様 花小金井店」がある。ということはここも掘ったら出るんじゃないかと思ったりもするが、地域密着ということを重視するならば妙な呼び物を持たないほうが得策かもしれない。
駐車場は庚申湯のすぐ隣に2台分ほど、数十メートル離れたコインランドリーの隣に6台分ほどある。自転車を停める場所も十分にある。多摩湖自転車道から近いのでサイクリングの帰りにいかがだろう。
庚申湯
東京都西東京市芝久保町1-13-2
042-465-0261
営業時間 15:00~23:00
定休日 月曜日
貸しタオル30円
貸しバスタオル100円
サウナ追加料金170円
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