ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2009」第17ステージは東京の最高気温が30°Cを超えた6月26日(金)、清瀬市の「宝湯」。
宝湯は清瀬市役所の裏手にある。「宝湯 サウナ」と書かれた高い煙突が市役所から見えるので迷うことはない。
宝湯は路地の奥にある。実はこの路地、以前は商店街だったようなのだ。いや、本当は今でも商店街なのかもしれないが、わたしが訪れたときはお世辞にも「活気がある」とは言えない状態であった。ほとんどの店舗はシャッターが閉まっていて、営業していたのは商店街入口にある酒屋、宝湯の正面にあるクリーニング屋などほんの数軒だったように思う。
この路地の奥に宝湯はある
宝湯の建物は古い破風造りだが正面はタイル調に改装されている。道幅が狭く、正面全体を写真に収めることはできなかった。入口に暖簾は掛かっていない。下足箱は松竹錠で、下足板はアルミ製であった。
ガラス戸を開けるとロビー。広くはないが、ソファ、テレビ、浴用品や飲み物の販売ケースなどが置かれている。フロントにはご主人が座っている。男女それぞれの脱衣所への入口には暖簾が掛かっている。男湯は左側だ。
脱衣所は広い。ソフトドリンクの自動販売機、アナログ体重計、ドライヤー×1、長椅子、業務用と思われる大きな扇風機がある。ロッカーは浴室出入口の対面の壁に10列×3段。3:4タイプのみ。このほかにも脱衣所入口寄りに12箱あるのだがいずれも使用中の状態なのでこちらは常連さん用だろうか。なお、脱衣カゴは置かれていない。
浴室は奥が広がった形になっていて広い。ペンキ画の富士山が男女の仕切り壁の位置を頂上にしてドーンと広がる。
カラン配置は仕切り壁側より5+(6+6)+4で、すべてシャワーヘッド付き。島カランと両壁との間隔は広め。仕切り壁側にシャワーブースが1つある。
桶は黄色のケロリン、椅子はグレーの「п」形のものと一般に市販されているプラスチック製のものの2種類があった。
浴槽は3つ。向かって左が水風呂。大きさとしては1~2人分、水温は20°C。真ん中の主浴槽は円と長方形を組み合わせたような形状をしている。円形部分は3~4人分ほどの大きさのバイブラ湯で、炭の入った洗濯ネットが入っていた。長方形部分は2人分のボディマッサージ風呂で、うち1人分は座風呂になっている。湯温計は45~46°Cを指していた。
この浴槽の右には壁で囲われた「森林浴」というスペースがある。中を見ると2人分ほどの小さな浴槽があり、頭上からさわやかな香りのミストが降り注いでくる。湯温はぬるめなのだが、ミストの粒がやや粗く、頭と顔がすぐにびしょびしょになるのが鬱陶しくなってしまい長湯はしなかった。
なお、外壁側カランの裏、水風呂の正面がサウナになっている。外から見たところ4人ほど入れる大きさで中にはテレビがある。
一番風呂に入ろうと開店前から客が待っているという話はよく聞くので開店直後というのは客数の多い時間帯のひとつだと思うが、わたしが到着した16時15分ごろ、先客は1人しかいなかった。
「これは貸し切り状態か?」と思ったが数分後には2人ほど増え、そのまた数分後には4人ほど増え、これまで訪れた他の銭湯とほぼ同じ来客状況となった。
東京都浴場組合のウェブサイトでは駐車場ありと紹介されているが場所や駐車台数は確認できなかった。駐輪場は特に決められていないが、建物の壁沿いに停めてもまったく問題なさそうだ。
宝湯がある商店街は都営住宅の至近という好立地にありながら消えかかっている。そこにはやむをえない事情や厳しい現実があってのことに違いないが残念なことだ。
決して喜ばしいことではないが日本はこれから少子高齢化がますます進む。高齢になればなるほど、自らクルマを運転してスーパーに買い物に行くようなことは減ってくるだろうから、日常生活での行動範囲は狭くなってくる。よって地元の商店街に通う人が増えてくるだろう。そこで各商店が高齢者を見守るようなサービスを提供できれば、商店街が見直されることになるかもしれない。
そんなことをふと思った。
宝湯
東京都清瀬市中清戸4-907
042-491-2277
営業時間 16:00~23:30(日曜、祝日は15時から営業)
定休日 第2、第4火曜
サウナ追加料金100円
宝湯は清瀬市役所の裏手にある。「宝湯 サウナ」と書かれた高い煙突が市役所から見えるので迷うことはない。
宝湯は路地の奥にある。実はこの路地、以前は商店街だったようなのだ。いや、本当は今でも商店街なのかもしれないが、わたしが訪れたときはお世辞にも「活気がある」とは言えない状態であった。ほとんどの店舗はシャッターが閉まっていて、営業していたのは商店街入口にある酒屋、宝湯の正面にあるクリーニング屋などほんの数軒だったように思う。
この路地の奥に宝湯はある
宝湯の建物は古い破風造りだが正面はタイル調に改装されている。道幅が狭く、正面全体を写真に収めることはできなかった。入口に暖簾は掛かっていない。下足箱は松竹錠で、下足板はアルミ製であった。
ガラス戸を開けるとロビー。広くはないが、ソファ、テレビ、浴用品や飲み物の販売ケースなどが置かれている。フロントにはご主人が座っている。男女それぞれの脱衣所への入口には暖簾が掛かっている。男湯は左側だ。
脱衣所は広い。ソフトドリンクの自動販売機、アナログ体重計、ドライヤー×1、長椅子、業務用と思われる大きな扇風機がある。ロッカーは浴室出入口の対面の壁に10列×3段。3:4タイプのみ。このほかにも脱衣所入口寄りに12箱あるのだがいずれも使用中の状態なのでこちらは常連さん用だろうか。なお、脱衣カゴは置かれていない。
浴室は奥が広がった形になっていて広い。ペンキ画の富士山が男女の仕切り壁の位置を頂上にしてドーンと広がる。
カラン配置は仕切り壁側より5+(6+6)+4で、すべてシャワーヘッド付き。島カランと両壁との間隔は広め。仕切り壁側にシャワーブースが1つある。
桶は黄色のケロリン、椅子はグレーの「п」形のものと一般に市販されているプラスチック製のものの2種類があった。
浴槽は3つ。向かって左が水風呂。大きさとしては1~2人分、水温は20°C。真ん中の主浴槽は円と長方形を組み合わせたような形状をしている。円形部分は3~4人分ほどの大きさのバイブラ湯で、炭の入った洗濯ネットが入っていた。長方形部分は2人分のボディマッサージ風呂で、うち1人分は座風呂になっている。湯温計は45~46°Cを指していた。
この浴槽の右には壁で囲われた「森林浴」というスペースがある。中を見ると2人分ほどの小さな浴槽があり、頭上からさわやかな香りのミストが降り注いでくる。湯温はぬるめなのだが、ミストの粒がやや粗く、頭と顔がすぐにびしょびしょになるのが鬱陶しくなってしまい長湯はしなかった。
なお、外壁側カランの裏、水風呂の正面がサウナになっている。外から見たところ4人ほど入れる大きさで中にはテレビがある。
一番風呂に入ろうと開店前から客が待っているという話はよく聞くので開店直後というのは客数の多い時間帯のひとつだと思うが、わたしが到着した16時15分ごろ、先客は1人しかいなかった。
「これは貸し切り状態か?」と思ったが数分後には2人ほど増え、そのまた数分後には4人ほど増え、これまで訪れた他の銭湯とほぼ同じ来客状況となった。
東京都浴場組合のウェブサイトでは駐車場ありと紹介されているが場所や駐車台数は確認できなかった。駐輪場は特に決められていないが、建物の壁沿いに停めてもまったく問題なさそうだ。
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宝湯がある商店街は都営住宅の至近という好立地にありながら消えかかっている。そこにはやむをえない事情や厳しい現実があってのことに違いないが残念なことだ。
決して喜ばしいことではないが日本はこれから少子高齢化がますます進む。高齢になればなるほど、自らクルマを運転してスーパーに買い物に行くようなことは減ってくるだろうから、日常生活での行動範囲は狭くなってくる。よって地元の商店街に通う人が増えてくるだろう。そこで各商店が高齢者を見守るようなサービスを提供できれば、商店街が見直されることになるかもしれない。
そんなことをふと思った。
宝湯
東京都清瀬市中清戸4-907
042-491-2277
営業時間 16:00~23:30(日曜、祝日は15時から営業)
定休日 第2、第4火曜
サウナ追加料金100円
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