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ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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あの日から2年が経とうとしている。テレビを見ていると、復興が進んでいる地域もあれば、まだまだ時間がかかりそうな地域もある。また、自分たちの生活をだんだんと取り戻しつつある人もいれば、かつて暮らしていた土地に戻ることすらできない人もたくさんいる。

仕方のないことであり、また当然のことでもあると思うが、世の中の関心の大部分は、震災とは別のさまざまなことに向けられるようになった。わたしにしてもそうだ。数は少ないが今でも義援金の募金箱を置いている店がいくつかあって、そういうところに買い物に行った際に僅かな小銭を入れるとき以外、震災や被災者のことをあまり意識しない生活になった。

わたしの中で変わったのは、政治に対する関心が少しだけ高まったことである。恥ずかしながら、これまで政治に対してはほとんど関心がなかった。いや、諦めていた。ところが、そうも言っていられないことになってきた。たとえば、復興予算の使われ方について問題がまったくない(なかった)という人は皆無であろう。(そして復興特別税を今後25年間払うのですよ。その使われ方に無関心ではいられません。)しかし、東日本大震災から復興するには政府の対応、対策が不可欠なのである。

そして昨年末の総選挙。自民党の大勝は容易に予想できるところであったが、それが有権者の消去法的選択によるところが少なくないように見え、さらにその結果生まれた安倍政権の政策(特に原発政策)を見るにつれ、「これでいいのか?」と思うようになった。

違憲状態である一票の格差に対していまだ具体的な是正策がとられていないという問題はあるが、政党または政策を支持して投じても、消去法的選択で投じても、あるいは棄権しても、一票は一票である。ならばその一票に自分なりに意味を持たせることは、まわりまわって復興に寄与することになるのではないかと考えた。

『2011年を振り返って』でわたしは、「我々はこの震災からできる限り多くの教訓を得、今後に生かしていかなければならない」と書いた。この日本という国は、はたして教訓を得たのだろうか。あるいはこれから得ることができるのだろうか。

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