ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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夏である。7月6日に関東甲信地方の梅雨明けが発表されてから1週間ほどはいかにも夏らしい天気であったが、それ以降は梅雨に戻ったかのような天気の日や雷雨の日もあったりして、どうもすっきりしない。
そんな天候のせいもあってか体調がいまひとつなのだが、銭湯に行って大きな浴槽にゆっくり浸かれば少しは良くなるかな、と久しぶりの銭湯めぐりである。
というわけで、8月2日(金)「ツール・ド・銭湯2013」第4湯として向かったのは渋谷区の「仙石湯」。
仙石湯の最寄駅は、京王線(新線)の幡ヶ谷駅である。地下ホームから階段を上がり、改札を出て南口へ。地上へ出たら国道20号とは反対方向へ歩く。駅前から商店街が続いていて、人通りも多い。すぐに道幅が狭くなって、少し進むと遊歩道と交差する。この遊歩道がなかなかよい雰囲気なのだが、寄り道はせずに先へ。それほど幅の広くない道の両側にはとても懐かしい雰囲気の店と新しい店が入り混じっていて、歩いていて楽しい。「こんなところに住んでみたいな」と思っていると右手にコインランドリーが見えてきた。駅の改札を出てから4分ほどで到着。
仙石湯はビル銭湯である。きれいで、さほど古くないように見える。なんとなくビジネスホテル(暖簾があるからビジネス旅館か?)みたいな入口が真ん中にあって、両サイドがコインランドリーになっている。
暖簾は仙石湯オリジナルのもので、真ん中に家紋が入っている。調べたところ「丸に三つ柏」であった。その暖簾の先には広い玄関がある。左手にはこれもさほど古くない松竹錠の下足箱。正面にはアルミサッシのドア…… だが仙石湯は番台銭湯なのである。創業時からこの建物だったとは思えないので、改築時にフロント式に変更する選択肢があったはずであるが、そうしなかったことに大いに感謝したい。銭湯の数がどんどん減っていくなか、『銭湯ってなに?』という言葉を若い人から聞くのはまだまだ先のことであろうが、『番台ってなに?』については、残念ながらそんなに遠い将来のことではないように思えるのだ。
話を戻して、男湯は左側、女湯は右側である。女湯のドアの前には壁があって、ドアが開いたときに外から脱衣所内が見えないようになっている。男湯のほうは中についたてがあって、脱衣所の大部分を隠している。
番台のおかみさんに料金を支払って中へ。脱衣所は広くて、外観同様にきれいだ。男女の境はドレッサースペースになっていて、浴室との境には裸婦などを描いたエッチングガラスが嵌っている。主な備付品は、ソファー2脚、テーブル、ドライヤー(使用料20円)×2、アナログ体重計、ソフトドリンク(牛乳、コーラ、ミネラルウォーターなど)の自動販売機。また浴室出入口の横には「おもちゃ箱」なるものがあって、小さな子供が浴槽に浮かべて遊ぶようなおもちゃがたくさん入っている。
ロッカーは浴室対面に10列×3段、外壁側に7列×3段、そして外壁と平行に5列×2段の片面島ロッカーの計61箱。すべて3:4型である。
半自動ドアを開けて浴室へ。浴室も広い。フラットな天井と換気装置を複数備えた壁という典型的なビル銭湯の造り。奥壁にペンキ画などはないが、凹凸からなるデザインが施されている。椅子と桶はドアを入って右側に積んである。椅子は久しぶりの「п」型を中心に、少し座面の高いものがいくつかある。桶はいわゆるケロリン型。ボディは黄色で底面に「仙石湯」の白文字、側面に赤い線が1本入っている。
カラン配置は男女境壁から9+(7+7)+(7+0)、全箇所シャワーヘッド付き。なかなかの大型銭湯であることがこの数字からおわかりになると思う。
浴槽は奥壁に1槽、外壁に1槽。まずは奥壁から。向かって右側が4人分のジェット座湯、左側が3~4人分ほどの大きさのバイブラ湯という構成。壁には「低温浴槽」のプレートとデジタル湯温計があって40.0°Cを示している。体感上もそのくらいの温度。わたしには物足りないが、夏場に熱い湯に入りたくない人、そもそも熱いのが苦手な人、ぬるめの湯にゆっくり浸かりたい人にはうれしい温度設定だろう。
次は外壁の浴槽へ。こちらは大人が3人入るとちょっと狭く感じるかもしれない大きさの浴槽。壁から小さな獅子が頭を出していて、口から湯を注ぎ込んでいる。「高温浴槽」のプレートがあって、デジタル湯温計は44.?°C(小数の桁の表示がかすれている)を指している。浸かってみるとそんなに熱くない、というかむしろちょうどいい。42°Cぐらいだろう。この浴槽は薬湯で、この日は「ローズレッド」。日焼けによる肌へのダメージなどに効果があるとのことだ。
奥壁と外壁との角に小さなサウナ室があるが、節電のためということで日曜日のみの実施となっている。また、サウナと高温浴槽の間に「ボディシャワー」というのがあって、円筒形の壁のいくつかの方向から湯または水が噴き出してくるようだが使用しなかった。シャワーブースとしては外壁側の浴室出入口寄りに、昔の学校のプールにあったようなシャワーが2つ、間に何の仕切りもなく並んでいる。このシャワー、出るのは水だけだが、冷たすぎず、高温浴槽で十分に温まった後で浴びると気持ちよかった。
脱衣所に戻ると、番台の人が代わっていた。来た時は気さくな「おかみさん」という感じの方だったが、出るときは「マダム」といった雰囲気の方がお座りになっておられた。
仙石湯を出たのは20時15分ごろ。仙石湯前の人通りは少なくなった。近くの商店はすでに営業を終えているところが多い。料理店ならまだ客が来そうな時間なのに閉店しているところもある。新宿からふたつ目の駅から徒歩数分の街は思っていたより静かであった。わたしはこの街の余韻を楽しみながら駅までの短い道を歩いた。
仙石湯 (渋谷8)
東京都渋谷区西原2-27-5
03-3466-7219
営業時間 16:00~24:00
定休日 月曜
サウナ 200円(追加料金)
『1010』あり
そんな天候のせいもあってか体調がいまひとつなのだが、銭湯に行って大きな浴槽にゆっくり浸かれば少しは良くなるかな、と久しぶりの銭湯めぐりである。
というわけで、8月2日(金)「ツール・ド・銭湯2013」第4湯として向かったのは渋谷区の「仙石湯」。
仙石湯の最寄駅は、京王線(新線)の幡ヶ谷駅である。地下ホームから階段を上がり、改札を出て南口へ。地上へ出たら国道20号とは反対方向へ歩く。駅前から商店街が続いていて、人通りも多い。すぐに道幅が狭くなって、少し進むと遊歩道と交差する。この遊歩道がなかなかよい雰囲気なのだが、寄り道はせずに先へ。それほど幅の広くない道の両側にはとても懐かしい雰囲気の店と新しい店が入り混じっていて、歩いていて楽しい。「こんなところに住んでみたいな」と思っていると右手にコインランドリーが見えてきた。駅の改札を出てから4分ほどで到着。
仙石湯はビル銭湯である。きれいで、さほど古くないように見える。なんとなくビジネスホテル(暖簾があるからビジネス旅館か?)みたいな入口が真ん中にあって、両サイドがコインランドリーになっている。
暖簾は仙石湯オリジナルのもので、真ん中に家紋が入っている。調べたところ「丸に三つ柏」であった。その暖簾の先には広い玄関がある。左手にはこれもさほど古くない松竹錠の下足箱。正面にはアルミサッシのドア…… だが仙石湯は番台銭湯なのである。創業時からこの建物だったとは思えないので、改築時にフロント式に変更する選択肢があったはずであるが、そうしなかったことに大いに感謝したい。銭湯の数がどんどん減っていくなか、『銭湯ってなに?』という言葉を若い人から聞くのはまだまだ先のことであろうが、『番台ってなに?』については、残念ながらそんなに遠い将来のことではないように思えるのだ。
話を戻して、男湯は左側、女湯は右側である。女湯のドアの前には壁があって、ドアが開いたときに外から脱衣所内が見えないようになっている。男湯のほうは中についたてがあって、脱衣所の大部分を隠している。
番台のおかみさんに料金を支払って中へ。脱衣所は広くて、外観同様にきれいだ。男女の境はドレッサースペースになっていて、浴室との境には裸婦などを描いたエッチングガラスが嵌っている。主な備付品は、ソファー2脚、テーブル、ドライヤー(使用料20円)×2、アナログ体重計、ソフトドリンク(牛乳、コーラ、ミネラルウォーターなど)の自動販売機。また浴室出入口の横には「おもちゃ箱」なるものがあって、小さな子供が浴槽に浮かべて遊ぶようなおもちゃがたくさん入っている。
ロッカーは浴室対面に10列×3段、外壁側に7列×3段、そして外壁と平行に5列×2段の片面島ロッカーの計61箱。すべて3:4型である。
半自動ドアを開けて浴室へ。浴室も広い。フラットな天井と換気装置を複数備えた壁という典型的なビル銭湯の造り。奥壁にペンキ画などはないが、凹凸からなるデザインが施されている。椅子と桶はドアを入って右側に積んである。椅子は久しぶりの「п」型を中心に、少し座面の高いものがいくつかある。桶はいわゆるケロリン型。ボディは黄色で底面に「仙石湯」の白文字、側面に赤い線が1本入っている。
カラン配置は男女境壁から9+(7+7)+(7+0)、全箇所シャワーヘッド付き。なかなかの大型銭湯であることがこの数字からおわかりになると思う。
浴槽は奥壁に1槽、外壁に1槽。まずは奥壁から。向かって右側が4人分のジェット座湯、左側が3~4人分ほどの大きさのバイブラ湯という構成。壁には「低温浴槽」のプレートとデジタル湯温計があって40.0°Cを示している。体感上もそのくらいの温度。わたしには物足りないが、夏場に熱い湯に入りたくない人、そもそも熱いのが苦手な人、ぬるめの湯にゆっくり浸かりたい人にはうれしい温度設定だろう。
次は外壁の浴槽へ。こちらは大人が3人入るとちょっと狭く感じるかもしれない大きさの浴槽。壁から小さな獅子が頭を出していて、口から湯を注ぎ込んでいる。「高温浴槽」のプレートがあって、デジタル湯温計は44.?°C(小数の桁の表示がかすれている)を指している。浸かってみるとそんなに熱くない、というかむしろちょうどいい。42°Cぐらいだろう。この浴槽は薬湯で、この日は「ローズレッド」。日焼けによる肌へのダメージなどに効果があるとのことだ。
奥壁と外壁との角に小さなサウナ室があるが、節電のためということで日曜日のみの実施となっている。また、サウナと高温浴槽の間に「ボディシャワー」というのがあって、円筒形の壁のいくつかの方向から湯または水が噴き出してくるようだが使用しなかった。シャワーブースとしては外壁側の浴室出入口寄りに、昔の学校のプールにあったようなシャワーが2つ、間に何の仕切りもなく並んでいる。このシャワー、出るのは水だけだが、冷たすぎず、高温浴槽で十分に温まった後で浴びると気持ちよかった。
脱衣所に戻ると、番台の人が代わっていた。来た時は気さくな「おかみさん」という感じの方だったが、出るときは「マダム」といった雰囲気の方がお座りになっておられた。
仙石湯を出たのは20時15分ごろ。仙石湯前の人通りは少なくなった。近くの商店はすでに営業を終えているところが多い。料理店ならまだ客が来そうな時間なのに閉店しているところもある。新宿からふたつ目の駅から徒歩数分の街は思っていたより静かであった。わたしはこの街の余韻を楽しみながら駅までの短い道を歩いた。
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仙石湯 (渋谷8)
東京都渋谷区西原2-27-5
03-3466-7219
営業時間 16:00~24:00
定休日 月曜
サウナ 200円(追加料金)
『1010』あり
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