ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2013」第7湯は、8月29日(木)、山梨県中巨摩郡昭和町(しょうわちょう)にある「ホテル昭和」。この日の宿泊先である。
甲府エリアには、リーズナブルなビジネスホテルがたくさんある。そうした宿泊施設のなかで、ホテル昭和は評判(口コミ)のよい宿だ。特に、宿泊しないと入浴できない温泉が好評であることは以前から知っていて、この温泉に入りたいとずっと思っていたのだ。しかし残念ながらここ数年は、日帰りならともかく、宿泊を伴う旅行に行く機会を持てなかった。それが今回、ようやくこの念願を果たすことができたのだ。
さて、ホテル昭和は、中央自動車道甲府昭和ICのすぐそば、甲府バイパス(国道20号)の「甲府昭和高校入口」交差点の角にある。建物に大きな看板があるので見落とすことはないだろう。駐車場は建物前に数十台分あるが、わたしが宿泊した日は結構な台数が停められていた。
ではさっそく温泉の話に進もう。ホテル昭和では、1つの大浴場を男女入替制で使用している。15:00から21:00までは男湯、21:00から22:00(土曜日は21:00から22:30)までが女湯、22:00(土曜日は22:30)から24:00までが再び男湯、そして24:00以降が貸切となる。
温泉のある大浴場は、客室とは一応別棟になっている。「一応」というのは、客室棟と浴場棟とは実際にはつながっているのだが、出入口は数歩の距離とはいえ別々だからである。入浴の際にはフロントの前を通っていったん屋外へ出る必要があるのだが、浴場への移動は浴衣にスリッパ履きでもいいことになっている。もちろん浴衣を着なくてもいいのだが、宿泊者であることを見分けるためなのだろう、部屋に備え付けのタオルを持ってくるように言われた。
浴場棟のドアを入ると玄関。三和土には古い下足入れがあって、その先には小さなフロントがある。この造りは銭湯のものとほぼ同じなので、かつては日帰り入浴を受け入れていたことがあったのかもしれない。
中へ進むと、洗面所と8畳ほどの部屋がある。洗面所にはドライヤーが置いてある。8畳ほどの部屋には、脱衣棚、デジタル体重計、ベンチなどがある。さらに先に進むと脱衣所と浴室がある。脱衣所には脱衣棚しかない。
浴室はだいたい間口3間奥行5間、平均的な銭湯と同じくらいの広さである。浴槽は3つ。脱衣所から見て手前に小さな浴槽が1つあり、奥に大小2つの浴槽が並んでいる。カラン数は9。ハンドシャワーがついていて、カラン同士の間隔はスーパー銭湯などと同等だ。
時刻は16時ごろ、先客が1人。わたしは彼から少し離れたカランに陣取り掛け湯をする。カランから出る湯も温泉である。
いよいよ浴槽に入る。まずは奥の大きな浴槽へ。10人なら余裕、15人でも少々譲り合えば入れそうなほど大きな浴槽だ。向かって右の壁にある湯口からは、褐色の湯と温度調節のための水がドバドバと注ぎ込まれていて、周辺の湯には細かな気泡が発生している。湯は浴槽の縁からあふれ、浴室の床に堆積物の層を形成している。そしてさらに、奥壁の中ほどに設けられた排水口に音を立てて吸い込まれていく。
浴槽内にも温泉成分が堆積していて、底が少し滑る。湯温は体感で41~42°C(湯温計なし)。力強さを感じる湯だ。奥壁に効能が書いてあるが、なるほど、この湯なら効きそうだ。
隣の小さな浴槽は水風呂である。普段はしないのだが、相客が少なく気温も高かったこともあって、温泉に2~3分浸かったあと水風呂に入るということを数回繰り返した。繰り返しているうちに水風呂の冷たさにも徐々に慣れてきた。
そして、脱衣所側にある小さな浴槽は源泉槽だ。3人がやっと入れそうな浴槽で、一切注水せず源泉をかけ流している。当然、湯の色は濃く、湯温も高い。体感で42~43°Cだ。なお、この大浴場にシャワーブースはない。
ホテル昭和の温泉施設で珍しいのは「冷凍室」だ。これはサウナ室のとなりにある小さな部屋で、見た目は少し奇妙である。外壁に温度計が付いていて、何度を指していたかは覚えていないが、零下数十度だったと思う。サウナも冷凍室も使用しなかったが、ちょっとだけでも入ってみればよかった。
わたしは22時以降に再びこの温泉に浸かり、大いに満足した。
最後に、ホテル昭和の温泉以外の施設やサービスについて少しだけ触れておこう。建物は昭和後期のビジネスホテルという感じ。古いが不便、不満はない。部屋の中の設備、アメニティ類はごく普通で、不足しているものは特になかった。
朝食は無料の軽食がセルフサービスで提供されるが、わたしは別料金(380円)の和定食を食べた。サバの煮付けをメインに、小鉢が茄子とピーマンの南蛮漬け、あとは納豆、生たまご、漬物、味付け海苔というオーソドックスな内容。ごはんと味噌汁はおかわり自由。特別おいしいというほどのものではなかったが、値段が値段だし、無料軽食として提供されるものも自由に食べていいので文句はない。
総合的に見て、コストパフォーマンスは高い。温泉に入りたいがために選んだ宿ではあったが、おかげさまで快適な滞在だった。
ホテル昭和
山梨県中巨摩郡昭和町西条3682-1
055-226-1521
甲府エリアには、リーズナブルなビジネスホテルがたくさんある。そうした宿泊施設のなかで、ホテル昭和は評判(口コミ)のよい宿だ。特に、宿泊しないと入浴できない温泉が好評であることは以前から知っていて、この温泉に入りたいとずっと思っていたのだ。しかし残念ながらここ数年は、日帰りならともかく、宿泊を伴う旅行に行く機会を持てなかった。それが今回、ようやくこの念願を果たすことができたのだ。
さて、ホテル昭和は、中央自動車道甲府昭和ICのすぐそば、甲府バイパス(国道20号)の「甲府昭和高校入口」交差点の角にある。建物に大きな看板があるので見落とすことはないだろう。駐車場は建物前に数十台分あるが、わたしが宿泊した日は結構な台数が停められていた。
ではさっそく温泉の話に進もう。ホテル昭和では、1つの大浴場を男女入替制で使用している。15:00から21:00までは男湯、21:00から22:00(土曜日は21:00から22:30)までが女湯、22:00(土曜日は22:30)から24:00までが再び男湯、そして24:00以降が貸切となる。
温泉のある大浴場は、客室とは一応別棟になっている。「一応」というのは、客室棟と浴場棟とは実際にはつながっているのだが、出入口は数歩の距離とはいえ別々だからである。入浴の際にはフロントの前を通っていったん屋外へ出る必要があるのだが、浴場への移動は浴衣にスリッパ履きでもいいことになっている。もちろん浴衣を着なくてもいいのだが、宿泊者であることを見分けるためなのだろう、部屋に備え付けのタオルを持ってくるように言われた。
浴場棟のドアを入ると玄関。三和土には古い下足入れがあって、その先には小さなフロントがある。この造りは銭湯のものとほぼ同じなので、かつては日帰り入浴を受け入れていたことがあったのかもしれない。
中へ進むと、洗面所と8畳ほどの部屋がある。洗面所にはドライヤーが置いてある。8畳ほどの部屋には、脱衣棚、デジタル体重計、ベンチなどがある。さらに先に進むと脱衣所と浴室がある。脱衣所には脱衣棚しかない。
浴室はだいたい間口3間奥行5間、平均的な銭湯と同じくらいの広さである。浴槽は3つ。脱衣所から見て手前に小さな浴槽が1つあり、奥に大小2つの浴槽が並んでいる。カラン数は9。ハンドシャワーがついていて、カラン同士の間隔はスーパー銭湯などと同等だ。
時刻は16時ごろ、先客が1人。わたしは彼から少し離れたカランに陣取り掛け湯をする。カランから出る湯も温泉である。
いよいよ浴槽に入る。まずは奥の大きな浴槽へ。10人なら余裕、15人でも少々譲り合えば入れそうなほど大きな浴槽だ。向かって右の壁にある湯口からは、褐色の湯と温度調節のための水がドバドバと注ぎ込まれていて、周辺の湯には細かな気泡が発生している。湯は浴槽の縁からあふれ、浴室の床に堆積物の層を形成している。そしてさらに、奥壁の中ほどに設けられた排水口に音を立てて吸い込まれていく。
浴槽内にも温泉成分が堆積していて、底が少し滑る。湯温は体感で41~42°C(湯温計なし)。力強さを感じる湯だ。奥壁に効能が書いてあるが、なるほど、この湯なら効きそうだ。
隣の小さな浴槽は水風呂である。普段はしないのだが、相客が少なく気温も高かったこともあって、温泉に2~3分浸かったあと水風呂に入るということを数回繰り返した。繰り返しているうちに水風呂の冷たさにも徐々に慣れてきた。
そして、脱衣所側にある小さな浴槽は源泉槽だ。3人がやっと入れそうな浴槽で、一切注水せず源泉をかけ流している。当然、湯の色は濃く、湯温も高い。体感で42~43°Cだ。なお、この大浴場にシャワーブースはない。
ホテル昭和の温泉施設で珍しいのは「冷凍室」だ。これはサウナ室のとなりにある小さな部屋で、見た目は少し奇妙である。外壁に温度計が付いていて、何度を指していたかは覚えていないが、零下数十度だったと思う。サウナも冷凍室も使用しなかったが、ちょっとだけでも入ってみればよかった。
わたしは22時以降に再びこの温泉に浸かり、大いに満足した。
最後に、ホテル昭和の温泉以外の施設やサービスについて少しだけ触れておこう。建物は昭和後期のビジネスホテルという感じ。古いが不便、不満はない。部屋の中の設備、アメニティ類はごく普通で、不足しているものは特になかった。
朝食は無料の軽食がセルフサービスで提供されるが、わたしは別料金(380円)の和定食を食べた。サバの煮付けをメインに、小鉢が茄子とピーマンの南蛮漬け、あとは納豆、生たまご、漬物、味付け海苔というオーソドックスな内容。ごはんと味噌汁はおかわり自由。特別おいしいというほどのものではなかったが、値段が値段だし、無料軽食として提供されるものも自由に食べていいので文句はない。
総合的に見て、コストパフォーマンスは高い。温泉に入りたいがために選んだ宿ではあったが、おかげさまで快適な滞在だった。
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ホテル昭和
山梨県中巨摩郡昭和町西条3682-1
055-226-1521
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