ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2009」第43ステージは12月22日(火)、前回からほぼ1か月ぶりである。師走に入ってから突然仕事が忙しくなり、時間が取れなかったのだ。例年だとこのままの調子で正月に突入なのだが今年は本当に景気が悪く、仕事は一段落。銭湯に出かける時間ができた。
この日の目的地は調布市の「梅の湯」。調布市の市の形は「自由の女神」と言われるそうだが、東京都浴場組合の銭湯マップを見ると、ちょうどその左目(向かって右の目)の位置に梅の湯はある。近くには神代植物公園や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などがあり、学術水準の高そうな地域である。
梅の湯は平屋の戸建銭湯である。銭湯としては珍しく、下足箱の横に券売機が設置されている。ここで入浴券を買い、フロントに出して中に入るのだ。券売機はもう1台、フロントの正面にもある。
この日は冬至。梅の湯ではゆず湯を行っていて、先着200名にヤクルトの無料サービスまであり、開店15分後に着いたわたしはそれをいただくことができた。
ロビーは広い。壁に沿ってソファーがぐるりと置かれていて、テレビやマッサージチェア、自動販売機もある。脱衣所への入口はフロントの両サイドにあり、男湯は右側。
脱衣所も十分な広さである。ロッカーは通路脇に9列×4段、外壁側に5列×4段、そして3列×2段の片面島ロッカーの計62箱、すべて3:4型である。主な備付品はアナログ体重計、ソフトドリンクの自販機、ドライヤー×1、マッサージチェア×1、リクライニングチェア(非マッサージ)×2。
浴室へ入るとゆずの香りがする。間口の広い形状だがちょっと狭く見える。伝統的な二段屋根の造りで、奥壁にペンキ画などはない。
桶は黄色無地、椅子は業務用丸型。カラン配置は男女境壁より7+(5+5)+(5+5)、すべてシャワーヘッド付き。シャワーブースは男女境壁側と外壁側に1か所ずつある。
浴槽はまず、奥壁の男女境壁側に深湯。ネットに入ったゆずが浮かんでいる。「低温薬用風呂」と書かれてはいるが湯温計は42°Cを指していて低温というほどぬるくはない。まあ、伝統的な東京銭湯の湯温に比べて、ということであろう。大きさは譲り合って4人分。
隣はジェット座風呂(2人分)。その隣は電気風呂(1人分)。湯温計はないが深湯より少しだけ熱い。さらに仕切りを挟んでバイブラ(3人分)と寝風呂(2人分)。こちらには湯温計があり43°Cを指していた。
その隣に珍しい浴槽がある。「ウォーキングバス」といって、深さ1.2mの浴槽の中心に底から垂直に突き出た柱のような部分があって、そのまわりをぐるぐると歩くようになっている。ジェット水流が噴き出しているので底の様子はよく見えないが、凸凹になっていて足裏マッサージの効果が期待できる。
浴室の外壁側はサウナ室、いや、サウナスペースと言ったほうがその感じを表せると思う。建物のわりに浴室が狭く感じてしまうのはこのスペースが広いからだ。透明な仕切りの向こうには水風呂やカラン、浴槽までもが備わっている。水風呂は仕切りのこちら側にもあるのだが、どうりで誰も入っていないわけだ。このスペースに入るには200円の追加料金が必要だが、設備を考えれば安い。
梅の湯には露天風呂もある。内湯は混んでいるのに露天風呂には誰もいなかったのでのんびり入らせてもらった。壁は高いが露天スペース自体が広いので圧迫感は少ない。浴槽は4~5人分と大きい。バイブラやジェットといった仕掛けがないのも個人的にはよい。
銭湯の客層で一番多いのはやはり年配の方々だが、わたしが出るのと入れ替わりにイマドキの格好をした若い男2人が建物に入っていった。駐車場が広くてクルマで来やすいのも人気の理由なのだろう。
その駐車場は2階建てで、1階が梅の湯用、2階が梅の湯の向かいにあるスーパーマーケット「カネマン」用となっている。
自転車は入口周辺に置くが、屋根付きの駐輪スペースもある。
「ツール・ド・銭湯2009」は今回で終了である。
「ツール・ド・銭湯」は、メタボ対策として乗り始めた自転車で出かける目的地に銭湯を選んだのがきっかけであった。
最初は多摩川サイクリングロードを中心に走っていたのだが、そこに少し行き詰まりを感じるようになってしまった。わたしにとって関心のある場所がわたしの脚力で行ける範囲にはあまりないというのが原因だが、なにより同じ道を走ることにちょっと飽きてしまったのだ。
走るたびごとに違う、あまりお金のかからない目的地は何か、と考えた結果が銭湯であった。しかし自転車に乗る以前、というか景気が極端に悪化する以前はクルマで主に山梨県の日帰り温泉施設によく行っていたから、それが安近短バージョンになっただけかもしれない。
さて、基本的には自転車に乗るのが第一の目的で、銭湯はそのための目的地に過ぎなかったが、冬になって自転車に乗るのがつらくなってくると(帰りが特につらい)、「少し遠くの銭湯に電車で行くか」なんてことを考えるようになってしまった。
まあ、それはそれでいい。
来年の「ツール・ド・銭湯2010」ではもっとたくさんの銭湯に行きたい気持ちもあるし、銭湯に行く時間があまり取れなくなるほど景気がよくなってほしいという気持ちもある。
来年はどんな年になるのだろう。
梅の湯 (調布2番)
東京都調布市深大寺東町6-9-5
042-482-4526
営業時間 14:00~23:00(日曜は9:30~23:00)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日休)
サウナ 200円(追加料金)
大きな地図で見る
この日の目的地は調布市の「梅の湯」。調布市の市の形は「自由の女神」と言われるそうだが、東京都浴場組合の銭湯マップを見ると、ちょうどその左目(向かって右の目)の位置に梅の湯はある。近くには神代植物公園や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などがあり、学術水準の高そうな地域である。
梅の湯は平屋の戸建銭湯である。銭湯としては珍しく、下足箱の横に券売機が設置されている。ここで入浴券を買い、フロントに出して中に入るのだ。券売機はもう1台、フロントの正面にもある。
この日は冬至。梅の湯ではゆず湯を行っていて、先着200名にヤクルトの無料サービスまであり、開店15分後に着いたわたしはそれをいただくことができた。
ロビーは広い。壁に沿ってソファーがぐるりと置かれていて、テレビやマッサージチェア、自動販売機もある。脱衣所への入口はフロントの両サイドにあり、男湯は右側。
脱衣所も十分な広さである。ロッカーは通路脇に9列×4段、外壁側に5列×4段、そして3列×2段の片面島ロッカーの計62箱、すべて3:4型である。主な備付品はアナログ体重計、ソフトドリンクの自販機、ドライヤー×1、マッサージチェア×1、リクライニングチェア(非マッサージ)×2。
浴室へ入るとゆずの香りがする。間口の広い形状だがちょっと狭く見える。伝統的な二段屋根の造りで、奥壁にペンキ画などはない。
桶は黄色無地、椅子は業務用丸型。カラン配置は男女境壁より7+(5+5)+(5+5)、すべてシャワーヘッド付き。シャワーブースは男女境壁側と外壁側に1か所ずつある。
浴槽はまず、奥壁の男女境壁側に深湯。ネットに入ったゆずが浮かんでいる。「低温薬用風呂」と書かれてはいるが湯温計は42°Cを指していて低温というほどぬるくはない。まあ、伝統的な東京銭湯の湯温に比べて、ということであろう。大きさは譲り合って4人分。
隣はジェット座風呂(2人分)。その隣は電気風呂(1人分)。湯温計はないが深湯より少しだけ熱い。さらに仕切りを挟んでバイブラ(3人分)と寝風呂(2人分)。こちらには湯温計があり43°Cを指していた。
その隣に珍しい浴槽がある。「ウォーキングバス」といって、深さ1.2mの浴槽の中心に底から垂直に突き出た柱のような部分があって、そのまわりをぐるぐると歩くようになっている。ジェット水流が噴き出しているので底の様子はよく見えないが、凸凹になっていて足裏マッサージの効果が期待できる。
浴室の外壁側はサウナ室、いや、サウナスペースと言ったほうがその感じを表せると思う。建物のわりに浴室が狭く感じてしまうのはこのスペースが広いからだ。透明な仕切りの向こうには水風呂やカラン、浴槽までもが備わっている。水風呂は仕切りのこちら側にもあるのだが、どうりで誰も入っていないわけだ。このスペースに入るには200円の追加料金が必要だが、設備を考えれば安い。
梅の湯には露天風呂もある。内湯は混んでいるのに露天風呂には誰もいなかったのでのんびり入らせてもらった。壁は高いが露天スペース自体が広いので圧迫感は少ない。浴槽は4~5人分と大きい。バイブラやジェットといった仕掛けがないのも個人的にはよい。
銭湯の客層で一番多いのはやはり年配の方々だが、わたしが出るのと入れ替わりにイマドキの格好をした若い男2人が建物に入っていった。駐車場が広くてクルマで来やすいのも人気の理由なのだろう。
その駐車場は2階建てで、1階が梅の湯用、2階が梅の湯の向かいにあるスーパーマーケット「カネマン」用となっている。
自転車は入口周辺に置くが、屋根付きの駐輪スペースもある。
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「ツール・ド・銭湯2009」は今回で終了である。
「ツール・ド・銭湯」は、メタボ対策として乗り始めた自転車で出かける目的地に銭湯を選んだのがきっかけであった。
最初は多摩川サイクリングロードを中心に走っていたのだが、そこに少し行き詰まりを感じるようになってしまった。わたしにとって関心のある場所がわたしの脚力で行ける範囲にはあまりないというのが原因だが、なにより同じ道を走ることにちょっと飽きてしまったのだ。
走るたびごとに違う、あまりお金のかからない目的地は何か、と考えた結果が銭湯であった。しかし自転車に乗る以前、というか景気が極端に悪化する以前はクルマで主に山梨県の日帰り温泉施設によく行っていたから、それが安近短バージョンになっただけかもしれない。
さて、基本的には自転車に乗るのが第一の目的で、銭湯はそのための目的地に過ぎなかったが、冬になって自転車に乗るのがつらくなってくると(帰りが特につらい)、「少し遠くの銭湯に電車で行くか」なんてことを考えるようになってしまった。
まあ、それはそれでいい。
来年の「ツール・ド・銭湯2010」ではもっとたくさんの銭湯に行きたい気持ちもあるし、銭湯に行く時間があまり取れなくなるほど景気がよくなってほしいという気持ちもある。
来年はどんな年になるのだろう。
梅の湯 (調布2番)
東京都調布市深大寺東町6-9-5
042-482-4526
営業時間 14:00~23:00(日曜は9:30~23:00)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日休)
サウナ 200円(追加料金)
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