ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
しばらく多忙であった。その間にすっかり秋が深まったが、夏が記録的な猛暑だったことの反動か、なんだか急激に涼しくなった気がする。東京の日の入り時刻もすでに17時以前となり、1年のうちで最も早く日が沈む時期になってきた。
さて、10月25日(月)、「ツール・ド・銭湯2010」第19ステージは、調布市の「寿湯」。目的地となる銭湯もだんだん限られてきたなかで選んだ寿湯は、京王線の柴崎駅から徒歩6分ほどのところにある。
寿湯に到着して目を引くのが黄色に塗られた煙突である。「黄色」から連想されるものといえば「マイヨ・ジョーヌ」。「黄色のジャージ」という意味のフランス語で、ツール・ド・フランスにおいては個人総合成績トップの選手のみが着ることを許されるジャージである。集団で走行する選手たちのなかで誰が個人総合トップなのかひと目でわかるようにするためのものだが、なぜ黄色なのかについては、レースを主催している新聞社が発行する紙面の色が黄色であったため、というのが一般的である。
より一層目立つように黄色に塗ったのだろうか
早くも話がそれてしまった。下の写真のように品川通り側から見るとよくわかるが、寿湯は二段屋根の大きな戸建銭湯である。
造りから見て建物自体は古いもののようだが、正面部などは改装されていて、「コミカ風呂 HALF TIME KOTOBUKI 湯」という文字が飾られている。この「コミカ風呂」、あちこちの銭湯で見るし、そのたびに浴場主さんに訊いてみようと思っているのだが、今回もまた忘れてしまった。
この日は15時数分前に到着したが、建物の右側にある入口のシャッターはまだ閉まっている。常連さんが4人ほど待っているので臨時休業ではないとわかりほっとした。常連さんたちの会話によれば、15時を少し過ぎてから開店するのはいつものことらしい。
入口には暖簾なし。下足板はプラスチック製だが下足箱は古いものだ。
自動ドアを入るとすぐにフロントがあり、奥には広いロビーが見える。 フロントの横には男女の脱衣所入口が並んでいて、男湯は右側。
脱衣所はかなり広い。13列×3段のロッカーが浴室対面にあり、さらに部屋の形状上外壁側に張り出した部分に6列×2段のロッカーが13列のロッカーと平行に、かつ重ならない位置に設置されている。つまり、間口の寸法はロッカー19箱分の幅以上あるということである。
ロッカーはSakura IIIで3:4型のみ。箱はやや小型だが、いつものバックパックは問題なく収まった。
脱衣所内の主な備付品はソフトドリンクの自動販売機、ドライヤー、体重計。この体重計は踏み台の前に柱が立っていて、そこに円形の目盛りの付いたタイプではなく、家庭用のヘルスメーターだ。このほかにはテーブルと椅子、中型のCRTテレビ。マッサージチェアの類はなかったと思う。浴室への出入口としては間口中央の主扉のほかに、サウナ室前に直接出られるドアもある。
浴室は変則レイアウトなのでまず概要から。入口から見て左側(男女境壁側)は手前から奥まで浴槽になっていて、右側(外壁側)にカラン列が奥壁と平行に並んでいる。シャワーブースは浴室を入ってすぐ右のところに2つ、互いに向き合うような形で設置されている。また、シャワーブースの外壁側にサウナ室がある。内部はよく見なかったが結構広そうだ。小さいながらテレビもある。さらにサウナ室前の通路の先は露天スペースになっている。桶は黄色ケロリン、椅子はプラスチックの丸型。
浴槽から見ていこう。内風呂の浴槽は基本的に2槽だが、内部で細かく区切られている。手前側から、浅風呂(底からは泡が出ていて、寝そべれば全身が浸かり、座れば半身浴となる。大きさは1人分)、水冷枕の付いたバイブラ&ジェット湯(独り占めするには気が引けるが他人と入るには気まずい大きさ。バイブラ部分とジェット部分が別々になっている)。次からが2つ目の浴槽となっていて、でんき風呂(わたしはこれが苦手。1人分)、強力ジェット(かなり強い水流が出てくる。1人分)、ボディマッサージ(円筒形になっていて各方向から水流が出てくる。1人分)、座風呂(1人分)。湯温計は38°Cあたりを指していたが、体感的にはちょっとぬるめという程度。おそらく41~42°Cだと思う。なお、浅風呂と脱衣所側の壁の間にちょっとしたすき間があって、足裏を刺激するように石が敷きつめられている。
カラン列は島カラン2列に奥壁直付カランといった構成で、手前側から(3+4)+(4+4)+5。島カランは長さとしては(4+4)なのだが、手前側のサウナ室寄りの位置は動線確保のためかカランなしとするかわりにハンドシャワーが付いていて、奥壁の浴槽寄りの位置は浴槽内に飛沫が入るのを防ぐためかシャワーヘッドがない。カラン列どうしの間隔はちょっと狭く思えるが、島カランの上部には浴用品などを置けるようにパイプ棚が取り付けられているうえ、鏡の下の台部の奥行も十分にあり使いやすい。
上に書いたとおり、サウナ室前の通路を進むと露天スペースがある。ここには浴槽が2つあってそれぞれ2~3人分くらいの大きさだが、片方は水風呂である。室内には水風呂がないので、サウナ利用者はこの水風呂を使用している。わたしは普段からサウナを利用しないのでよくわからないが、本格的な冬になってもっと寒くなったら屋外に出るだけで十分目的が果たされるような気がする。そのうえさらに冷水に浸かるなど考えられない。冬季は両方の浴槽に湯を張るのだろうか。
湯が入っているほうに浸かってみたかったが、ずっと先客がいたので結局入らないまま寿湯を出た。
寿湯は非常に賑やかであった。男湯も女湯も、常連さんどうしの会話が絶えない。聞こえてくるところでは、どうやら同じメンバーが同じ時間帯に来ているようだ。銭湯は社交場であることをあらためて感じた。
寿湯の常連さんたちは、入浴することと同じくらいに、もしかするとそれ以上に、顔見知りの人たちと会うことを目的としてここに通っているのかもしれない。
最後になったが、寿湯の駐車場は広大である。建物の右側、入口のすぐ前に5台分ほどあり、さらに裏手にもかなりの台数が停められそうだ。駐車場に入るまでの道がちょっと狭いが、普通の大きさのクルマなら大丈夫。駐輪場は建物のすぐ前に屋根付きのスペースがある。
寿湯 (調布9番)
東京都調布市菊野台2-45-2
042-482-4317
営業時間 15:00~24:00(日曜、祝日は14:00~24:00)
定休日 金曜(祝日は前日休)
サウナ 500円(入浴料込み)
ホームページあり
『1010』あり
さて、10月25日(月)、「ツール・ド・銭湯2010」第19ステージは、調布市の「寿湯」。目的地となる銭湯もだんだん限られてきたなかで選んだ寿湯は、京王線の柴崎駅から徒歩6分ほどのところにある。
寿湯に到着して目を引くのが黄色に塗られた煙突である。「黄色」から連想されるものといえば「マイヨ・ジョーヌ」。「黄色のジャージ」という意味のフランス語で、ツール・ド・フランスにおいては個人総合成績トップの選手のみが着ることを許されるジャージである。集団で走行する選手たちのなかで誰が個人総合トップなのかひと目でわかるようにするためのものだが、なぜ黄色なのかについては、レースを主催している新聞社が発行する紙面の色が黄色であったため、というのが一般的である。
より一層目立つように黄色に塗ったのだろうか
早くも話がそれてしまった。下の写真のように品川通り側から見るとよくわかるが、寿湯は二段屋根の大きな戸建銭湯である。
造りから見て建物自体は古いもののようだが、正面部などは改装されていて、「コミカ風呂 HALF TIME KOTOBUKI 湯」という文字が飾られている。この「コミカ風呂」、あちこちの銭湯で見るし、そのたびに浴場主さんに訊いてみようと思っているのだが、今回もまた忘れてしまった。
この日は15時数分前に到着したが、建物の右側にある入口のシャッターはまだ閉まっている。常連さんが4人ほど待っているので臨時休業ではないとわかりほっとした。常連さんたちの会話によれば、15時を少し過ぎてから開店するのはいつものことらしい。
入口には暖簾なし。下足板はプラスチック製だが下足箱は古いものだ。
自動ドアを入るとすぐにフロントがあり、奥には広いロビーが見える。 フロントの横には男女の脱衣所入口が並んでいて、男湯は右側。
脱衣所はかなり広い。13列×3段のロッカーが浴室対面にあり、さらに部屋の形状上外壁側に張り出した部分に6列×2段のロッカーが13列のロッカーと平行に、かつ重ならない位置に設置されている。つまり、間口の寸法はロッカー19箱分の幅以上あるということである。
ロッカーはSakura IIIで3:4型のみ。箱はやや小型だが、いつものバックパックは問題なく収まった。
脱衣所内の主な備付品はソフトドリンクの自動販売機、ドライヤー、体重計。この体重計は踏み台の前に柱が立っていて、そこに円形の目盛りの付いたタイプではなく、家庭用のヘルスメーターだ。このほかにはテーブルと椅子、中型のCRTテレビ。マッサージチェアの類はなかったと思う。浴室への出入口としては間口中央の主扉のほかに、サウナ室前に直接出られるドアもある。
浴室は変則レイアウトなのでまず概要から。入口から見て左側(男女境壁側)は手前から奥まで浴槽になっていて、右側(外壁側)にカラン列が奥壁と平行に並んでいる。シャワーブースは浴室を入ってすぐ右のところに2つ、互いに向き合うような形で設置されている。また、シャワーブースの外壁側にサウナ室がある。内部はよく見なかったが結構広そうだ。小さいながらテレビもある。さらにサウナ室前の通路の先は露天スペースになっている。桶は黄色ケロリン、椅子はプラスチックの丸型。
浴槽から見ていこう。内風呂の浴槽は基本的に2槽だが、内部で細かく区切られている。手前側から、浅風呂(底からは泡が出ていて、寝そべれば全身が浸かり、座れば半身浴となる。大きさは1人分)、水冷枕の付いたバイブラ&ジェット湯(独り占めするには気が引けるが他人と入るには気まずい大きさ。バイブラ部分とジェット部分が別々になっている)。次からが2つ目の浴槽となっていて、でんき風呂(わたしはこれが苦手。1人分)、強力ジェット(かなり強い水流が出てくる。1人分)、ボディマッサージ(円筒形になっていて各方向から水流が出てくる。1人分)、座風呂(1人分)。湯温計は38°Cあたりを指していたが、体感的にはちょっとぬるめという程度。おそらく41~42°Cだと思う。なお、浅風呂と脱衣所側の壁の間にちょっとしたすき間があって、足裏を刺激するように石が敷きつめられている。
カラン列は島カラン2列に奥壁直付カランといった構成で、手前側から(3+4)+(4+4)+5。島カランは長さとしては(4+4)なのだが、手前側のサウナ室寄りの位置は動線確保のためかカランなしとするかわりにハンドシャワーが付いていて、奥壁の浴槽寄りの位置は浴槽内に飛沫が入るのを防ぐためかシャワーヘッドがない。カラン列どうしの間隔はちょっと狭く思えるが、島カランの上部には浴用品などを置けるようにパイプ棚が取り付けられているうえ、鏡の下の台部の奥行も十分にあり使いやすい。
上に書いたとおり、サウナ室前の通路を進むと露天スペースがある。ここには浴槽が2つあってそれぞれ2~3人分くらいの大きさだが、片方は水風呂である。室内には水風呂がないので、サウナ利用者はこの水風呂を使用している。わたしは普段からサウナを利用しないのでよくわからないが、本格的な冬になってもっと寒くなったら屋外に出るだけで十分目的が果たされるような気がする。そのうえさらに冷水に浸かるなど考えられない。冬季は両方の浴槽に湯を張るのだろうか。
湯が入っているほうに浸かってみたかったが、ずっと先客がいたので結局入らないまま寿湯を出た。
寿湯は非常に賑やかであった。男湯も女湯も、常連さんどうしの会話が絶えない。聞こえてくるところでは、どうやら同じメンバーが同じ時間帯に来ているようだ。銭湯は社交場であることをあらためて感じた。
寿湯の常連さんたちは、入浴することと同じくらいに、もしかするとそれ以上に、顔見知りの人たちと会うことを目的としてここに通っているのかもしれない。
最後になったが、寿湯の駐車場は広大である。建物の右側、入口のすぐ前に5台分ほどあり、さらに裏手にもかなりの台数が停められそうだ。駐車場に入るまでの道がちょっと狭いが、普通の大きさのクルマなら大丈夫。駐輪場は建物のすぐ前に屋根付きのスペースがある。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
寿湯 (調布9番)
東京都調布市菊野台2-45-2
042-482-4317
営業時間 15:00~24:00(日曜、祝日は14:00~24:00)
定休日 金曜(祝日は前日休)
サウナ 500円(入浴料込み)
ホームページあり
『1010』あり
PR
カテゴリー
最新TB
アーカイブ