ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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またブランクが空いてしまった。4月に入ったころから仕事が忙しくなって、ゴールデンウィークもほぼ休みなし。5月の中旬に入って仕事は落ち着いてきたが、今度は天候が不安定。そんな状況で銭湯に行きたい気持ちが高まっていた(そして金環日食もあった)2012年5月21日(月)、わたしのヒマと天候状態が揃ったので銭湯めぐりに出かけた。
「ツール・ド・銭湯2012」第2ステージは、三鷹市の「春の湯」。JR中央線・総武線の三鷹駅南口から徒歩4分ほどのところにある。
16時10分ごろ、春の湯の近くまで来ると、「三鷹産業プラザ駐輪場」の案内板が目に入った。別の用事で三鷹駅近くにまた来ることがあるかもしれないと思い、今回はここに駐輪してみることにした。
左の写真が三鷹産業プラザのビル(ビル右手の道を進むと春の湯)、右が駐輪場の案内板である。
駐輪場入口の右上角に、下の写真の空満表示器がある。
一時利用のスペースは小さく、収容台数は多くない。50台ぐらいだと思う。空きは5~6台分しかなかった。
駐輪場を出て狭い通りを北へ1分ほど歩くと、春の湯の看板が見えてきた。
周辺には商店などが目立ち、また駅から近いので買い物客などでたいへん賑わっている。
春の湯はビル銭湯である。ビルの名前は「プリマベーラ三鷹」。「プリマベーラ(primavera)」とはイタリア語で「春」。元は戸建だった春の湯をビルに建て替えるにあたって、屋号にちなんだ名前にしたのだろう。
入口には暖簾なし。下足箱は松竹錠で、アルミ板のキーを引き抜いて施錠する。下足箱横にある絨毯敷きの階段を下りていくと、半地下ほどの位置に自動ドアがある。ドアの先はロビーとフロント。フロントのおばあさまに料金を支払うと、「下足箱のカギを出してください」と言われた。春の湯は下足箱のカギとロッカーキーを交換するシステムなのだ。
ロッカーキーを受け取り、フロント右手の男湯へ。脱衣所の広さは10~12畳ほど。主な備付品は、デジタル体重計、空気清浄機、わりと新しいマッサージチェア、洗面台×2、ドライヤー(3分20円)×2、長椅子、ソフトドリンクの自販機(サントリー)。ロッカーは8列×3段の外壁ロッカーと5列×2段×2面の島ロッカー、すべて3:4型だ。
浴室へ入ってまず目を引くのが島カラン。八角柱の上にさらにひと回り小さな八角柱を乗せ、その上からシャワーヘッドがおしべのように伸びた島カランが2つ、浴室の奥行方向に並んでいる。出入口に近い島は8辺の全部にカランがあるが、奥の島は浴槽に近い1か所が塞がれている。また、出入口や浴槽に近いカランにはシャワーヘッドがない。このほか、男女境壁にカランが9か所あるが、出入口に近い位置のカランにはシャワーヘッドがない。
浴室内をさらに見回す。奥壁には特に何もなし。天井は男女境壁の上から外壁にかけて緩やかに傾斜していて、あまり高くない。シャワーブースは外壁側に2か所ある。
せっかくなので島カランへ。相客は7~8人でわたしの両隣は空いていたが、斜め前に他の人がいるのはなんとなくばつが悪いものである。ここに通っていれば慣れてしまうのかもしれないけど。なお、椅子はプラスチック製の角型、桶はケロリン型ではない青いプラスチック製。
浴槽は奥壁と外壁に沿って配置されている。奥壁左から順に「薬湯」、「座風呂」、「ミクロンバイブラ」、「高温湯」、「水風呂」の全5槽。そのさらに隣にサウナ室がある。サウナ料金については、サウナ室の扉の脇に消えかけたマジックの文字が辛うじて「380円」と読めるが確認はしていない。
まず薬湯へ。白濁した湯が入っていて、底から気泡がブクブクと出ている。壁のプレートには「草津の湯」とあり、さらに草津から運んできたとあるが、においや肌触りに特別なものは感じなかった。わたしの感覚が鈍いだけかもしれないが。ともかく、2人分の深湯で、湯温計は41°Cを指しているがかなりぬるい。38~39°Cぐらいではないかと思う。
座風呂は2人分。水冷枕が付いている。ジェット水流はあまり強くないが、そのぶん長く入っていられる。湯温計はないが体感では42°C前後。
ミクロンバイブラは4人ぐらいが入れる浅湯。奥壁と外壁にわたっている。向かって左にはバイブラ装置があって、結構な勢いで気泡が上がっている。右のほうには注湯口が湯面より数十センチ上にあって、そこから湯が滝のように浴槽に流れ落ちている。湯温計は42°Cを指していた。
高温湯は2人分の浅湯。外壁のプレートには「水を入れないで」と書いてある。湯温計を見ると44°C。入ってみると、ミクロンバイブラよりは確かに熱いがそれほど高温ではなかった。
水風呂も2人分の大きさ。水温計が付いているが壊れているようだ。
外壁に窓はあるが、半地下という構造上、外光はあまり入って来ず、また天井が高くないため開放感には欠ける。しかし、わたしは久しぶりの銭湯を満喫し、ロビーに出た。広くはないロビーには、ソファーとテーブル、飲み物と浴用品の販売ケース、薄型テレビなどが置かれている。
ロッカーキーを下足箱のキーと交換してもらい、スタンプノートにスタンプを押してもらうと、おかみさんは「ちょっと待って」と言ってティッシュペーパーを取り、押印の上から押さえて余分なインクを吸い取ってくれた。
この間にフロントの周囲を見ると、「春の湯保存の署名云々」という貼り紙を見つけた。内容から想像するに、春の湯は一時期存続が危ぶまれる状況にあって、常連客を中心とした人たちの署名運動によって危機を脱した、ということのようだ。駅近くにある立派なビル銭湯で、客数も決して少なくない。それでもそんな状況にあったのかと思うと複雑な気持ちになった。
この写真の右にはコインランドリーがある
一度銭湯に行くと、続けてまた行きたくなった。次回はあまりブランクを空けずに行けるだろうか。
春の湯 (三鷹2番)
東京都三鷹市下連雀3-37-12
0422-43-5832
営業時間 16:00~24:00
定休日 木曜
サウナ あり(料金未確認)
『1010』なし
「ツール・ド・銭湯2012」第2ステージは、三鷹市の「春の湯」。JR中央線・総武線の三鷹駅南口から徒歩4分ほどのところにある。
16時10分ごろ、春の湯の近くまで来ると、「三鷹産業プラザ駐輪場」の案内板が目に入った。別の用事で三鷹駅近くにまた来ることがあるかもしれないと思い、今回はここに駐輪してみることにした。
左の写真が三鷹産業プラザのビル(ビル右手の道を進むと春の湯)、右が駐輪場の案内板である。
駐輪場入口の右上角に、下の写真の空満表示器がある。
一時利用のスペースは小さく、収容台数は多くない。50台ぐらいだと思う。空きは5~6台分しかなかった。
駐輪場を出て狭い通りを北へ1分ほど歩くと、春の湯の看板が見えてきた。
周辺には商店などが目立ち、また駅から近いので買い物客などでたいへん賑わっている。
春の湯はビル銭湯である。ビルの名前は「プリマベーラ三鷹」。「プリマベーラ(primavera)」とはイタリア語で「春」。元は戸建だった春の湯をビルに建て替えるにあたって、屋号にちなんだ名前にしたのだろう。
入口には暖簾なし。下足箱は松竹錠で、アルミ板のキーを引き抜いて施錠する。下足箱横にある絨毯敷きの階段を下りていくと、半地下ほどの位置に自動ドアがある。ドアの先はロビーとフロント。フロントのおばあさまに料金を支払うと、「下足箱のカギを出してください」と言われた。春の湯は下足箱のカギとロッカーキーを交換するシステムなのだ。
ロッカーキーを受け取り、フロント右手の男湯へ。脱衣所の広さは10~12畳ほど。主な備付品は、デジタル体重計、空気清浄機、わりと新しいマッサージチェア、洗面台×2、ドライヤー(3分20円)×2、長椅子、ソフトドリンクの自販機(サントリー)。ロッカーは8列×3段の外壁ロッカーと5列×2段×2面の島ロッカー、すべて3:4型だ。
浴室へ入ってまず目を引くのが島カラン。八角柱の上にさらにひと回り小さな八角柱を乗せ、その上からシャワーヘッドがおしべのように伸びた島カランが2つ、浴室の奥行方向に並んでいる。出入口に近い島は8辺の全部にカランがあるが、奥の島は浴槽に近い1か所が塞がれている。また、出入口や浴槽に近いカランにはシャワーヘッドがない。このほか、男女境壁にカランが9か所あるが、出入口に近い位置のカランにはシャワーヘッドがない。
浴室内をさらに見回す。奥壁には特に何もなし。天井は男女境壁の上から外壁にかけて緩やかに傾斜していて、あまり高くない。シャワーブースは外壁側に2か所ある。
せっかくなので島カランへ。相客は7~8人でわたしの両隣は空いていたが、斜め前に他の人がいるのはなんとなくばつが悪いものである。ここに通っていれば慣れてしまうのかもしれないけど。なお、椅子はプラスチック製の角型、桶はケロリン型ではない青いプラスチック製。
浴槽は奥壁と外壁に沿って配置されている。奥壁左から順に「薬湯」、「座風呂」、「ミクロンバイブラ」、「高温湯」、「水風呂」の全5槽。そのさらに隣にサウナ室がある。サウナ料金については、サウナ室の扉の脇に消えかけたマジックの文字が辛うじて「380円」と読めるが確認はしていない。
まず薬湯へ。白濁した湯が入っていて、底から気泡がブクブクと出ている。壁のプレートには「草津の湯」とあり、さらに草津から運んできたとあるが、においや肌触りに特別なものは感じなかった。わたしの感覚が鈍いだけかもしれないが。ともかく、2人分の深湯で、湯温計は41°Cを指しているがかなりぬるい。38~39°Cぐらいではないかと思う。
座風呂は2人分。水冷枕が付いている。ジェット水流はあまり強くないが、そのぶん長く入っていられる。湯温計はないが体感では42°C前後。
ミクロンバイブラは4人ぐらいが入れる浅湯。奥壁と外壁にわたっている。向かって左にはバイブラ装置があって、結構な勢いで気泡が上がっている。右のほうには注湯口が湯面より数十センチ上にあって、そこから湯が滝のように浴槽に流れ落ちている。湯温計は42°Cを指していた。
高温湯は2人分の浅湯。外壁のプレートには「水を入れないで」と書いてある。湯温計を見ると44°C。入ってみると、ミクロンバイブラよりは確かに熱いがそれほど高温ではなかった。
水風呂も2人分の大きさ。水温計が付いているが壊れているようだ。
外壁に窓はあるが、半地下という構造上、外光はあまり入って来ず、また天井が高くないため開放感には欠ける。しかし、わたしは久しぶりの銭湯を満喫し、ロビーに出た。広くはないロビーには、ソファーとテーブル、飲み物と浴用品の販売ケース、薄型テレビなどが置かれている。
ロッカーキーを下足箱のキーと交換してもらい、スタンプノートにスタンプを押してもらうと、おかみさんは「ちょっと待って」と言ってティッシュペーパーを取り、押印の上から押さえて余分なインクを吸い取ってくれた。
この間にフロントの周囲を見ると、「春の湯保存の署名云々」という貼り紙を見つけた。内容から想像するに、春の湯は一時期存続が危ぶまれる状況にあって、常連客を中心とした人たちの署名運動によって危機を脱した、ということのようだ。駅近くにある立派なビル銭湯で、客数も決して少なくない。それでもそんな状況にあったのかと思うと複雑な気持ちになった。
この写真の右にはコインランドリーがある
一度銭湯に行くと、続けてまた行きたくなった。次回はあまりブランクを空けずに行けるだろうか。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
春の湯 (三鷹2番)
東京都三鷹市下連雀3-37-12
0422-43-5832
営業時間 16:00~24:00
定休日 木曜
サウナ あり(料金未確認)
『1010』なし
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