ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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暑い日が続いている。東京消防庁によると、17日に今月最多となる176人を熱中症のため救急搬送したそうだ。最悪の場合には亡くなってしまうこともあるのであまり軽々しく言ってはいけないのかもしれないが、わたしは暑い夏が好きだ。冷夏にでもなってしまうとなんだか損した気分になる(翌春の花粉症は軽くなるけれど)。
さて、「ツール・ド・銭湯2010」第13ステージは、連日の猛暑日となった8月18日(水)、目的地は清瀬市の「峰の湯」。今回は東久留米市野火止一丁目に「東久留米ショッピングセンター クルネ」という施設ができたようなので、そこに立ち寄るのも目的のひとつであった。クルネにはサミットストア、ヤマダ電機、ユニクロなどさまざまな業種の店舗があって便利だが、わたしとしてはラーメン屋とか、牛丼屋とか、ハンバーガー屋といった、中年男が一人で気兼ねなく空腹を満たせるような店も欲しい。
その「クルネ」の北1kmほどのところに峰の湯はあり、最寄となる西武池袋線の清瀬駅からは徒歩11分である。周辺には都営住宅などが立ち並んでいるが、峰の湯がある一角だけは小さな商店街となっている。
峰の湯の前から
峰の湯はご覧の通り立派な破風造りの戸建銭湯である。正面の壁の下半分がなまこ壁状になっていて趣を増している。
木札の下足箱に靴を入れて中に入る、と床にカゴが置いてあって、野菜が売られている。そういえば建物入口の少し左に「新鮮 きよせの野菜」というのぼりが立っていた。
壁を回り込むように進むとフロントがあり、奥にロビーが見える。フロントにはご主人。年齢はわたしと同じぐらいかな。フロントの両脇に脱衣所入口があり、暖簾が掛かっている。男湯は右側。
空間の目算には自信がないが、脱衣所は8~10畳ぐらいの広さか。見上げると天井は格子状になっている。室内には腰掛け兼物置きの台が2つ設置されていて、備付品はドライヤー(使用料20円)×1、アナログ体重計、ソフトドリンクの自販機とシンプル。
ロッカーは浴室対面境壁寄りに4列×3段、同じく外壁寄りに6列×3段、さらにその向かいに4列×3段。すべてSakura IIIの3:4型だが若干小さめで、愛用のドイター・スーパーバイクをやや折り曲げるようにして押し込んだ。
浴室は白とライトグリーンのタイル張り。屋根はもちろん二段式だ。桶は黄色ケロリン。椅子は丸型。
奥壁には富士山のペンキ画があるが、その富士山を横切るように「MY HEART DRAWS A DREAM」、その下に「ラルク アン シエル」という文字が赤いペンキで書かれている。一体何なのかかなり不思議だ。しかしそれはさておくことにして、カラン配置は男女境壁側から6+(3+3)+7、全箇所シャワーヘッド付き。シャワーブースは境壁側に1か所ある。
浴槽は一番左がジェット座湯(深湯、1人分)。その右には円弧状の縁が張り出した形状の主浴槽。4人ぐらいがゆったり入れるバイブラ槽で、左側に肩マッサージの噴出装置が付いている。その右はでんき風呂(1人分)で、さらに右はジェット風呂(浅湯、1人分)となっている。
まずバイブラ槽に入ってみた。湯温計は44°Cを指しているが熱すぎとは感じない。気泡が肌の上を流れる感覚がとても気持ちいい。
シャンプーなどを済ませて座湯とジェット風呂を楽しむ。噴出口の位置は背中側に関してはどちらもあまり違いはないが、浅湯のほうは腿の外側と足裏にも水流が当たるようになっている。
峰の湯にはサウナがあり、浴室出入口の外壁側に設けられている。大きさは4~5人分と思われるが追加料金は100円と安い。水風呂は浴室出入口のすぐ前にあって、大きさは2人分くらいか。水温計は故障していた。
入浴を終えて脱衣所に戻った。あちこち見回してみると、いたるところに子供たちの写真が貼ってある。5人ぐらいが写っているのものもあるので、おそらく近所の子供たちが何かの活動の一環として峰の湯を訪れた際のものだろう。ご主人はかなりの子供好きに違いない。
ロビーに出た。それほど広くはないがテレビやソファーが置かれていて、一息入れるには十分である。『1010』のラックを見つけたので物色してみると、2006年とか2007年とかの古いものがぎっしり詰まっている! でも全号そろっているわけではなさそうだ。そこへご主人がやってきて、
「古いのがいっぱいあったんだけど置き場所がないから捨てちゃったんだよね」
とおっしゃる。
「勿体ないことを…」と正直思ったが、まあ仕方がない。とりあえずバックナンバーを4冊ほどいただいた。
外へ出て写真を撮っているとご主人がたまたま出てこられたので、ペンキ画の文字について訊いてみると、峰の湯でラルク アン シエルのPV(後で調べたところ『CHRONICLE 4』らしい)の撮影がここで行われた際に描かれたもので、絵は丸山氏によるものだそうだ。
今ではところどころ剥れかかっているのでそろそろ直したいのだが、ファンの人に「消さないで」と頼まれるのでまだ残してあるとのこと。まだ見たことのないファンの方(といっても男性限定になるけど)はお早めに。
ほかにも、峰の湯が50年前に建てられたこと、20年ほど前に番台からフロントに改装したが外観は以前のままであること、わたしのように自転車で銭湯めぐりをしている人が以前にも来たこと、4トントラックが屋根の一部を擦っていったこと、などを教えてくれた。
とても気さくなご主人である。
駐車場は建物の左にあって、さまざまな「壁画」が描かれている。広さは十分であるが、面する商店街は道が狭いうえに駐輪もあるのでその点はご注意を。
自転車は建物入口周辺に置かれているが、わたしが訪れたときには結構な台数であった。
峰の湯を出たときにはすでに雲がどんよりと垂れ込めていて、走り出してすぐに雨が降り出し、途中では雷雨となってしまった。
当然ずぶ濡れになったが雨はやがて収まり、家に着くころには服もだいぶ乾いていた。
やはり夏は暑いほうがいい。
峰の湯 (清瀬5番)
東京都清瀬市竹丘1-10-8
042-493-5555
営業時間 16:00~23:00
定休日 月曜(祝日は翌日休)
サウナ 100円(追加料金)
『1010』あり
さて、「ツール・ド・銭湯2010」第13ステージは、連日の猛暑日となった8月18日(水)、目的地は清瀬市の「峰の湯」。今回は東久留米市野火止一丁目に「東久留米ショッピングセンター クルネ」という施設ができたようなので、そこに立ち寄るのも目的のひとつであった。クルネにはサミットストア、ヤマダ電機、ユニクロなどさまざまな業種の店舗があって便利だが、わたしとしてはラーメン屋とか、牛丼屋とか、ハンバーガー屋といった、中年男が一人で気兼ねなく空腹を満たせるような店も欲しい。
その「クルネ」の北1kmほどのところに峰の湯はあり、最寄となる西武池袋線の清瀬駅からは徒歩11分である。周辺には都営住宅などが立ち並んでいるが、峰の湯がある一角だけは小さな商店街となっている。
峰の湯の前から
峰の湯はご覧の通り立派な破風造りの戸建銭湯である。正面の壁の下半分がなまこ壁状になっていて趣を増している。
木札の下足箱に靴を入れて中に入る、と床にカゴが置いてあって、野菜が売られている。そういえば建物入口の少し左に「新鮮 きよせの野菜」というのぼりが立っていた。
壁を回り込むように進むとフロントがあり、奥にロビーが見える。フロントにはご主人。年齢はわたしと同じぐらいかな。フロントの両脇に脱衣所入口があり、暖簾が掛かっている。男湯は右側。
空間の目算には自信がないが、脱衣所は8~10畳ぐらいの広さか。見上げると天井は格子状になっている。室内には腰掛け兼物置きの台が2つ設置されていて、備付品はドライヤー(使用料20円)×1、アナログ体重計、ソフトドリンクの自販機とシンプル。
ロッカーは浴室対面境壁寄りに4列×3段、同じく外壁寄りに6列×3段、さらにその向かいに4列×3段。すべてSakura IIIの3:4型だが若干小さめで、愛用のドイター・スーパーバイクをやや折り曲げるようにして押し込んだ。
浴室は白とライトグリーンのタイル張り。屋根はもちろん二段式だ。桶は黄色ケロリン。椅子は丸型。
奥壁には富士山のペンキ画があるが、その富士山を横切るように「MY HEART DRAWS A DREAM」、その下に「ラルク アン シエル」という文字が赤いペンキで書かれている。一体何なのかかなり不思議だ。しかしそれはさておくことにして、カラン配置は男女境壁側から6+(3+3)+7、全箇所シャワーヘッド付き。シャワーブースは境壁側に1か所ある。
浴槽は一番左がジェット座湯(深湯、1人分)。その右には円弧状の縁が張り出した形状の主浴槽。4人ぐらいがゆったり入れるバイブラ槽で、左側に肩マッサージの噴出装置が付いている。その右はでんき風呂(1人分)で、さらに右はジェット風呂(浅湯、1人分)となっている。
まずバイブラ槽に入ってみた。湯温計は44°Cを指しているが熱すぎとは感じない。気泡が肌の上を流れる感覚がとても気持ちいい。
シャンプーなどを済ませて座湯とジェット風呂を楽しむ。噴出口の位置は背中側に関してはどちらもあまり違いはないが、浅湯のほうは腿の外側と足裏にも水流が当たるようになっている。
峰の湯にはサウナがあり、浴室出入口の外壁側に設けられている。大きさは4~5人分と思われるが追加料金は100円と安い。水風呂は浴室出入口のすぐ前にあって、大きさは2人分くらいか。水温計は故障していた。
入浴を終えて脱衣所に戻った。あちこち見回してみると、いたるところに子供たちの写真が貼ってある。5人ぐらいが写っているのものもあるので、おそらく近所の子供たちが何かの活動の一環として峰の湯を訪れた際のものだろう。ご主人はかなりの子供好きに違いない。
ロビーに出た。それほど広くはないがテレビやソファーが置かれていて、一息入れるには十分である。『1010』のラックを見つけたので物色してみると、2006年とか2007年とかの古いものがぎっしり詰まっている! でも全号そろっているわけではなさそうだ。そこへご主人がやってきて、
「古いのがいっぱいあったんだけど置き場所がないから捨てちゃったんだよね」
とおっしゃる。
「勿体ないことを…」と正直思ったが、まあ仕方がない。とりあえずバックナンバーを4冊ほどいただいた。
外へ出て写真を撮っているとご主人がたまたま出てこられたので、ペンキ画の文字について訊いてみると、峰の湯でラルク アン シエルのPV(後で調べたところ『CHRONICLE 4』らしい)の撮影がここで行われた際に描かれたもので、絵は丸山氏によるものだそうだ。
今ではところどころ剥れかかっているのでそろそろ直したいのだが、ファンの人に「消さないで」と頼まれるのでまだ残してあるとのこと。まだ見たことのないファンの方(といっても男性限定になるけど)はお早めに。
ほかにも、峰の湯が50年前に建てられたこと、20年ほど前に番台からフロントに改装したが外観は以前のままであること、わたしのように自転車で銭湯めぐりをしている人が以前にも来たこと、4トントラックが屋根の一部を擦っていったこと、などを教えてくれた。
とても気さくなご主人である。
駐車場は建物の左にあって、さまざまな「壁画」が描かれている。広さは十分であるが、面する商店街は道が狭いうえに駐輪もあるのでその点はご注意を。
自転車は建物入口周辺に置かれているが、わたしが訪れたときには結構な台数であった。
峰の湯を出たときにはすでに雲がどんよりと垂れ込めていて、走り出してすぐに雨が降り出し、途中では雷雨となってしまった。
当然ずぶ濡れになったが雨はやがて収まり、家に着くころには服もだいぶ乾いていた。
やはり夏は暑いほうがいい。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
峰の湯 (清瀬5番)
東京都清瀬市竹丘1-10-8
042-493-5555
営業時間 16:00~23:00
定休日 月曜(祝日は翌日休)
サウナ 100円(追加料金)
『1010』あり
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