ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2011」第9ステージは11月18日(金)、前回と同じく日帰り温泉である。今回の目的地は「野天湯元 湯快爽快 くりひら」。神奈川県川崎市麻生区にある入浴施設である。
「湯快爽快くりひら(以降このように表記する)」は、湯快爽快グループが運営する店舗の1つで、最寄駅は小田急多摩線栗平駅である。駅からの距離は700メートルほどだが、坂があるので歩けば10分ぐらいかかるかもしれない。幅に余裕のある道路の両側には住宅が建ち並んでいるが、都内の一般的な住宅地ほどには密集していない。また裏手には遊歩道が整備された小川が流れ、小さな公園もある。そんな場所にある純日本風の建物が湯快爽快くりひら。瓦屋根の上の大きな赤い「ゆ」が目印だ。
鶴川街道の黒川丁字路から、距離は短いが平均斜度10%はあろうかという坂を上り、そして下って到着。時刻は12時少し過ぎ。建物の隣(北西側)にある立体駐車場の柵の前に設けられた駐輪スペースに自転車を停め、建物に向かう。建物の入口前には瓦屋根の門があり、暖簾がかかっている。
入口の自動ドアを入ると、右手が上がり口になっている。ここで靴を脱ぐのだが、近くに下足箱がない。靴を手に持って数歩進むとフロントが見え、その手前に下足箱を見つけたが、空いているところがない! でも大丈夫。実はフロントの裏側が下足箱のエリアになっている。下足箱はコインリターン式ではなく、単にキーを回せば施錠される。
下足箱に靴を入れたら、フロント正面にある券売機で入館券を購入する。入館券と下足箱のキーをフロントに出すと、バーコード付きのリストバンドを渡される。入館手続きは以上である。入浴以外のサービス、たとえばボディケア(マッサージ)や食事の代金はこのリストバンドのバーコードで管理される。退館時はリストバンドをフロントの精算カウンターに出し、利用したサービスがあればその代金を支払い、下足箱のキーを受け取る。
これらの手順については、湯快爽快くりひらのサイトに詳しい説明がある。また、このサイトでは、源泉分析書、食事メニュー、ボディケア、ヘアカット、岩盤浴、会員システム等についても詳しく紹介されているので、ここでは省略する。
さて、通路を先へ進むと右手に食事処、左手に休憩所がある。食事処は利用しなかったので奥のほうがどうなっているかはわからないが、通路に面した部分はボックス席になっていて、隣席から見えないようになっている。
休憩所は30畳の広さがあり、籐枕、座布団などが用意されている。これよりは狭いが、女性専用の休憩所もある。女性専用のものはいくぶん薄暗く、通路からの視界も限られているので、安心してうたた寝できるだろう。
浴場は通路の突き当たりである。手前が女湯、奥が男湯である。男女の入れ替えは行われていないようだ。
十分な広さの脱衣所は、三方の壁にロッカーがあり、中央に島ロッカーが配置されている。箱は全部で227(番号が振られている)、コインリターン式ではない。箱には3つのタイプがある。脱衣所に入って左の壁の最下段は幅20cm×高さ80cmほどの縦長型(ハンガー1つ付き)が12箱、他の2つの壁の最下段は幅40cm×高さ50cmほどの箱となっている。島ロッカーを含むその他の箱は幅40cm×高さ35cmほどの大きさである。今回は縦長型を使用したが、バックパックとヘルメットがしっかりと収まった。
脱衣所内の主な備付品は、デジタル体重計、洗面台×1、ドライヤー×4、ティッシュペーパー、綿棒、そして日焼けマシン。マッサージチェアは休憩所の隣にある。
脱衣所から浴室へ出るドアの先には、右手に私物棚があり、左手に洗い場がある。正面にはさらに内風呂エリアに出るためのドアがあるので、洗い場が独立した部屋になっている。各カランはついたてによって隣と区切られている。備え付けのボディシャンプーとリンスインシャンプーは、湯快爽快のロゴがプリントされたボトルに入っていてブランドは不明だが、わたしには品質上の不満なし。カランとシャワーは湯温調節が可能で、それぞれボタンを押すと一定時間湯が出るタイプだ。カラン数は15、土日などの混雑時を考えるとちょっと少ないかも。シャワーブースは1つ。
湯快爽快くりひらには、内風呂エリアと野天風呂エリアがあり、ガラスの窓と扉で区切られている。
内風呂エリアには次の設備がある。
白湯
15~20人ぐらいが入れる。奥の一角が電気風呂(1人分)になっている。湯温はほぼ40°C。
座湯
3人分。ジェット水流が背中、腰、ふくらはぎのあたりに当たるようになっている。こちらも湯温はほぼ40°C。
水風呂
3~4人が同時に使える。水温17°C前後。
遠赤外線サウナ
ドアが二重になっているので、人が出入りしても熱が逃げにくい。室内は階段状になっていて、25人ぐらいが入れる。テレビあり。その横には温度計が2つ、上下に並べて取り付けられていて、上が88°C、下が80°Cを指していた。わたしでも10分近く入っていられた。
湯快爽快くりひらの風呂で温泉が使われているのは野天風呂エリアのみである。野天風呂エリアは高い壁で囲われているので眺望はない。
野天風呂エリアには次の設備がある。
野天岩風呂(ぬる湯)
野天風呂エリアで最も大きな浴槽。濃褐色の湯でヌルスベ感がある。15~20人ぐらいが入れそうだ。湯温は38°C強。
野天岩風呂(あつ湯)
大きさはぬる湯の半分より少し小さいか。湯温計の表示は44°C前後だが、体感上はそれほどでもない。ぬる湯より明らかに湯の色が濃く、ヌルスベ感も強い。
信楽壷湯 (しがらきつぼゆ)
長円形の壷が4つ並んでいる。湯温は38°C強。
うたた寝之湯
6人分。石でできた寝床の上に湯が流れていて、横たわると温かくて気持ちいいが、頭の当たる部分が硬いのが難。温度計の表示は43°C前後だが、湯の深さはほとんどないので寝床自体を何らかの方法で温めているのではないかと思う。
庵湯 (いおりゆ)
屋根、壁、ガラスの窓と扉で囲まれたスペースで、内部に7~8人ぐらいが入れるひのき風呂と、カランが3つある。湯温はぬる湯より少し高い40°C前後。
縁台
屋外の休憩所的な設備。単純に寝そべっていたいときにいいかも。
内風呂エリア、野天風呂エリアとも、各浴槽の縁には数十センチの段差がある。とくに温泉の入った野天風呂エリアの浴槽は足元が見えないので注意してほしい。
駐車場は上に書いた立体駐車場のほかに、建物の南東側にも平面駐車場がある。いずれも無料。収容台数は合わせて173台とのこと。
湯快爽快くりひらの入館料は900円(一般大人・平日)。300円の入会金を支払って会員になると800円となる(大人・平日)。ちょっと高いような気もするし、妥当であるような気もする。
温泉の湯は、この種の日帰り入浴施設としては申し分ない。館内には、客が求めるであろう設備・サービスのほとんどすべてが備わっている。反面、ほぼ平均的な広さの平屋建てにこれらを詰め込んだためか、個々の要素には小ぢんまりとした感じがある。この幕の内弁当のようなパッケージングを好意的に受け止めるかどうかによっても評価が変わってくるだろう。
帰り道もまた、いくつかの坂を上って、下った。ちょっときついところもあったが、途中で止まることはなかった。
野天湯元 湯快爽快 くりひら
神奈川県川崎市麻生区片平8-2-1
044-989-2644
営業時間 9:00~24:00(金曜・土曜、祝日の前日は25:00まで)
定休日 年中無休
入館料 900円(一般大人・平日)、800円(会員大人・平日)
無料送迎バスあり
※詳細は湯快爽快くりひらのウェブサイトを参照。
「湯快爽快くりひら(以降このように表記する)」は、湯快爽快グループが運営する店舗の1つで、最寄駅は小田急多摩線栗平駅である。駅からの距離は700メートルほどだが、坂があるので歩けば10分ぐらいかかるかもしれない。幅に余裕のある道路の両側には住宅が建ち並んでいるが、都内の一般的な住宅地ほどには密集していない。また裏手には遊歩道が整備された小川が流れ、小さな公園もある。そんな場所にある純日本風の建物が湯快爽快くりひら。瓦屋根の上の大きな赤い「ゆ」が目印だ。
鶴川街道の黒川丁字路から、距離は短いが平均斜度10%はあろうかという坂を上り、そして下って到着。時刻は12時少し過ぎ。建物の隣(北西側)にある立体駐車場の柵の前に設けられた駐輪スペースに自転車を停め、建物に向かう。建物の入口前には瓦屋根の門があり、暖簾がかかっている。
入口の自動ドアを入ると、右手が上がり口になっている。ここで靴を脱ぐのだが、近くに下足箱がない。靴を手に持って数歩進むとフロントが見え、その手前に下足箱を見つけたが、空いているところがない! でも大丈夫。実はフロントの裏側が下足箱のエリアになっている。下足箱はコインリターン式ではなく、単にキーを回せば施錠される。
下足箱に靴を入れたら、フロント正面にある券売機で入館券を購入する。入館券と下足箱のキーをフロントに出すと、バーコード付きのリストバンドを渡される。入館手続きは以上である。入浴以外のサービス、たとえばボディケア(マッサージ)や食事の代金はこのリストバンドのバーコードで管理される。退館時はリストバンドをフロントの精算カウンターに出し、利用したサービスがあればその代金を支払い、下足箱のキーを受け取る。
これらの手順については、湯快爽快くりひらのサイトに詳しい説明がある。また、このサイトでは、源泉分析書、食事メニュー、ボディケア、ヘアカット、岩盤浴、会員システム等についても詳しく紹介されているので、ここでは省略する。
さて、通路を先へ進むと右手に食事処、左手に休憩所がある。食事処は利用しなかったので奥のほうがどうなっているかはわからないが、通路に面した部分はボックス席になっていて、隣席から見えないようになっている。
休憩所は30畳の広さがあり、籐枕、座布団などが用意されている。これよりは狭いが、女性専用の休憩所もある。女性専用のものはいくぶん薄暗く、通路からの視界も限られているので、安心してうたた寝できるだろう。
浴場は通路の突き当たりである。手前が女湯、奥が男湯である。男女の入れ替えは行われていないようだ。
十分な広さの脱衣所は、三方の壁にロッカーがあり、中央に島ロッカーが配置されている。箱は全部で227(番号が振られている)、コインリターン式ではない。箱には3つのタイプがある。脱衣所に入って左の壁の最下段は幅20cm×高さ80cmほどの縦長型(ハンガー1つ付き)が12箱、他の2つの壁の最下段は幅40cm×高さ50cmほどの箱となっている。島ロッカーを含むその他の箱は幅40cm×高さ35cmほどの大きさである。今回は縦長型を使用したが、バックパックとヘルメットがしっかりと収まった。
脱衣所内の主な備付品は、デジタル体重計、洗面台×1、ドライヤー×4、ティッシュペーパー、綿棒、そして日焼けマシン。マッサージチェアは休憩所の隣にある。
脱衣所から浴室へ出るドアの先には、右手に私物棚があり、左手に洗い場がある。正面にはさらに内風呂エリアに出るためのドアがあるので、洗い場が独立した部屋になっている。各カランはついたてによって隣と区切られている。備え付けのボディシャンプーとリンスインシャンプーは、湯快爽快のロゴがプリントされたボトルに入っていてブランドは不明だが、わたしには品質上の不満なし。カランとシャワーは湯温調節が可能で、それぞれボタンを押すと一定時間湯が出るタイプだ。カラン数は15、土日などの混雑時を考えるとちょっと少ないかも。シャワーブースは1つ。
湯快爽快くりひらには、内風呂エリアと野天風呂エリアがあり、ガラスの窓と扉で区切られている。
内風呂エリアには次の設備がある。
白湯
15~20人ぐらいが入れる。奥の一角が電気風呂(1人分)になっている。湯温はほぼ40°C。
座湯
3人分。ジェット水流が背中、腰、ふくらはぎのあたりに当たるようになっている。こちらも湯温はほぼ40°C。
水風呂
3~4人が同時に使える。水温17°C前後。
遠赤外線サウナ
ドアが二重になっているので、人が出入りしても熱が逃げにくい。室内は階段状になっていて、25人ぐらいが入れる。テレビあり。その横には温度計が2つ、上下に並べて取り付けられていて、上が88°C、下が80°Cを指していた。わたしでも10分近く入っていられた。
湯快爽快くりひらの風呂で温泉が使われているのは野天風呂エリアのみである。野天風呂エリアは高い壁で囲われているので眺望はない。
野天風呂エリアには次の設備がある。
野天岩風呂(ぬる湯)
野天風呂エリアで最も大きな浴槽。濃褐色の湯でヌルスベ感がある。15~20人ぐらいが入れそうだ。湯温は38°C強。
野天岩風呂(あつ湯)
大きさはぬる湯の半分より少し小さいか。湯温計の表示は44°C前後だが、体感上はそれほどでもない。ぬる湯より明らかに湯の色が濃く、ヌルスベ感も強い。
信楽壷湯 (しがらきつぼゆ)
長円形の壷が4つ並んでいる。湯温は38°C強。
うたた寝之湯
6人分。石でできた寝床の上に湯が流れていて、横たわると温かくて気持ちいいが、頭の当たる部分が硬いのが難。温度計の表示は43°C前後だが、湯の深さはほとんどないので寝床自体を何らかの方法で温めているのではないかと思う。
庵湯 (いおりゆ)
屋根、壁、ガラスの窓と扉で囲まれたスペースで、内部に7~8人ぐらいが入れるひのき風呂と、カランが3つある。湯温はぬる湯より少し高い40°C前後。
縁台
屋外の休憩所的な設備。単純に寝そべっていたいときにいいかも。
内風呂エリア、野天風呂エリアとも、各浴槽の縁には数十センチの段差がある。とくに温泉の入った野天風呂エリアの浴槽は足元が見えないので注意してほしい。
駐車場は上に書いた立体駐車場のほかに、建物の南東側にも平面駐車場がある。いずれも無料。収容台数は合わせて173台とのこと。
湯快爽快くりひらの入館料は900円(一般大人・平日)。300円の入会金を支払って会員になると800円となる(大人・平日)。ちょっと高いような気もするし、妥当であるような気もする。
温泉の湯は、この種の日帰り入浴施設としては申し分ない。館内には、客が求めるであろう設備・サービスのほとんどすべてが備わっている。反面、ほぼ平均的な広さの平屋建てにこれらを詰め込んだためか、個々の要素には小ぢんまりとした感じがある。この幕の内弁当のようなパッケージングを好意的に受け止めるかどうかによっても評価が変わってくるだろう。
帰り道もまた、いくつかの坂を上って、下った。ちょっときついところもあったが、途中で止まることはなかった。
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野天湯元 湯快爽快 くりひら
神奈川県川崎市麻生区片平8-2-1
044-989-2644
営業時間 9:00~24:00(金曜・土曜、祝日の前日は25:00まで)
定休日 年中無休
入館料 900円(一般大人・平日)、800円(会員大人・平日)
無料送迎バスあり
※詳細は湯快爽快くりひらのウェブサイトを参照。
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