ただメタボ対策のためでなく-自転車で銭湯めぐり
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「ツール・ド・銭湯2009」第11ステージは6月10日(水)、国立市の「鳩の湯」。国立市は東京都では2番目に小さな市で、その地名の由来は駅がJR中央線の国分寺と立川の間にあることからそれぞれの頭文字をとって「国立」としたとされる。
鳩の湯は国立駅南口から南東に伸びる道(旭通り)を800メートルほど進んだ東二丁目交差点の近くにある。周辺はおそらく古くからの住宅地で、駅に比較的近いにもかかわらず近代的な大型マンションはあまり見られない。したがって煙突がよく目立ち、これを目印に建物には行き着いたが入口がすぐには見つからない。鳩の湯の入口は路地に面した敷地の少し奥まったところにあり、これといった看板もないので入口がわかりにくいのだ。
傘入れの下には『地下水使用』と書いてある(画像をクリック)
建物は破風造りのような伝統的な様式ではなく、民家のような落ち着いた青色の三角屋根だ。敷地の入口から小路を進むと左手が2台分の駐車スペースとなっていて、さらにはコインランドリーがある。そして右手が鳩の湯の入口だ。
牛乳石鹸の暖簾をくぐると先日武蔵野市の元の湯で見た傘入れがあり、両サイドに松竹錠の下足箱がある。
建物内への入口は男女別で男湯は右側だ。東京都浴場組合のサイトではフロント式となっていたので、『?』と思いながら引き戸を開けると番台があって若いお兄さんが座っている。
しかし普通の番台とはちょっと違う。お兄さんはこちら(出入口側)を向いている。さらによく見ると男女境の壁があって、とても窮屈そうだ。女湯には別の人が座っているのだろうか。
内部はいろいろと手入れ、改装されているようだが基本的には古い。脱衣所は10畳ぐらいの広さだろうか。中央に長椅子が2脚あって男女境は大鏡で上にはテレビ、下にはドライヤーが1つ。ドライヤーは硬貨を投入するタイプではなくてフロントで料金を支払って使用するようだ。古いマッサージチェアが1つ。浴室の入口脇には懐かしい形のアナログ体重計に私物棚。さらに建物の正面側にサッシ戸で締め切られた3畳ほどのスペースがあって新らしめのマッサージチェアにテレビ、灰皿が置かれている。
ロッカーは外壁側に7列×4段。すべて3:4型でドイター・スーパーバイクを若干押し込む必要があった。ほかに脱衣カゴがある。
浴室の戸を開けると右手にサウナ室と水風呂が見える。サウナ室の広さは不明だが水風呂は1人分だろう。
カラン配置は仕切り壁側より5+(7+7)+6で島カランにはシャワーヘッドなし。壁と島カランの間隔は広め。シャワーブースは仕切り壁側に2つ。
桶は黄色ケロリン。ペンキ画は富士山。今年の4月に描き換えられている。浴槽は2槽式で左側は深湯。スーパージェットというぶっ太い水流が出てくるものとボディマッサージがそれぞれ1人分。右側の槽はジェット2人分とバイブラ。右槽全体では5人ぐらいが足を伸ばして入れる大きさだ。湯温は42°C。
鳩の湯の最大の特徴は地下水を使用していることだろう。たしかに肌当たりがなめらかで、よく温まった。
古くてよく見れば改修したほうがよさそうなところもいくつかあるが、鳩の湯はほんわかした銭湯だ。たとえば浴室の戸のガラスには長い年月による曇りがあって、浴槽からみると脱衣所がかなりぼやけて見えるのだが、そのぼやけた先をなんとなく見ているうちに、ふと昔を懐かしんでしまった。
駐輪スペースはわりと自由のようだ
東京都浴場組合が発行する銭湯情報誌『1010』の第98号(2009年6月)によると、東京銭湯のフロント率はおよそ70%だとか。ちなみに15年前のそれは45%だったらしい。
「番台離れ」、「銭湯離れ」。時代の流れとはいえ少し寂しい気もする。
鳩の湯のフロントは番台を改造したものに違いなく、かなり特殊な形態である。でもこの特殊さの背景には、時代の流れによって生じたジレンマがあるのだ。
鳩の湯
東京都国立市東2-8-19
042-572-0918
営業時間 15:00~24:00
定休日 月曜
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鳩の湯は国立駅南口から南東に伸びる道(旭通り)を800メートルほど進んだ東二丁目交差点の近くにある。周辺はおそらく古くからの住宅地で、駅に比較的近いにもかかわらず近代的な大型マンションはあまり見られない。したがって煙突がよく目立ち、これを目印に建物には行き着いたが入口がすぐには見つからない。鳩の湯の入口は路地に面した敷地の少し奥まったところにあり、これといった看板もないので入口がわかりにくいのだ。
傘入れの下には『地下水使用』と書いてある(画像をクリック)
建物は破風造りのような伝統的な様式ではなく、民家のような落ち着いた青色の三角屋根だ。敷地の入口から小路を進むと左手が2台分の駐車スペースとなっていて、さらにはコインランドリーがある。そして右手が鳩の湯の入口だ。
牛乳石鹸の暖簾をくぐると先日武蔵野市の元の湯で見た傘入れがあり、両サイドに松竹錠の下足箱がある。
建物内への入口は男女別で男湯は右側だ。東京都浴場組合のサイトではフロント式となっていたので、『?』と思いながら引き戸を開けると番台があって若いお兄さんが座っている。
しかし普通の番台とはちょっと違う。お兄さんはこちら(出入口側)を向いている。さらによく見ると男女境の壁があって、とても窮屈そうだ。女湯には別の人が座っているのだろうか。
内部はいろいろと手入れ、改装されているようだが基本的には古い。脱衣所は10畳ぐらいの広さだろうか。中央に長椅子が2脚あって男女境は大鏡で上にはテレビ、下にはドライヤーが1つ。ドライヤーは硬貨を投入するタイプではなくてフロントで料金を支払って使用するようだ。古いマッサージチェアが1つ。浴室の入口脇には懐かしい形のアナログ体重計に私物棚。さらに建物の正面側にサッシ戸で締め切られた3畳ほどのスペースがあって新らしめのマッサージチェアにテレビ、灰皿が置かれている。
ロッカーは外壁側に7列×4段。すべて3:4型でドイター・スーパーバイクを若干押し込む必要があった。ほかに脱衣カゴがある。
浴室の戸を開けると右手にサウナ室と水風呂が見える。サウナ室の広さは不明だが水風呂は1人分だろう。
カラン配置は仕切り壁側より5+(7+7)+6で島カランにはシャワーヘッドなし。壁と島カランの間隔は広め。シャワーブースは仕切り壁側に2つ。
桶は黄色ケロリン。ペンキ画は富士山。今年の4月に描き換えられている。浴槽は2槽式で左側は深湯。スーパージェットというぶっ太い水流が出てくるものとボディマッサージがそれぞれ1人分。右側の槽はジェット2人分とバイブラ。右槽全体では5人ぐらいが足を伸ばして入れる大きさだ。湯温は42°C。
鳩の湯の最大の特徴は地下水を使用していることだろう。たしかに肌当たりがなめらかで、よく温まった。
古くてよく見れば改修したほうがよさそうなところもいくつかあるが、鳩の湯はほんわかした銭湯だ。たとえば浴室の戸のガラスには長い年月による曇りがあって、浴槽からみると脱衣所がかなりぼやけて見えるのだが、そのぼやけた先をなんとなく見ているうちに、ふと昔を懐かしんでしまった。
駐輪スペースはわりと自由のようだ
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東京都浴場組合が発行する銭湯情報誌『1010』の第98号(2009年6月)によると、東京銭湯のフロント率はおよそ70%だとか。ちなみに15年前のそれは45%だったらしい。
「番台離れ」、「銭湯離れ」。時代の流れとはいえ少し寂しい気もする。
鳩の湯のフロントは番台を改造したものに違いなく、かなり特殊な形態である。でもこの特殊さの背景には、時代の流れによって生じたジレンマがあるのだ。
鳩の湯
東京都国立市東2-8-19
042-572-0918
営業時間 15:00~24:00
定休日 月曜
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